本文へ移動

遠隔ロボ「オリヒメ」導入 障害者の社会参加促す

2021年11月7日 05時00分 (11月7日 05時03分更新)
オリヒメ越しに横山博則店長と話す宮城寛太さん=掛川市城下の駄菓子店「横さんち」で

オリヒメ越しに横山博則店長と話す宮城寛太さん=掛川市城下の駄菓子店「横さんち」で

  • オリヒメ越しに横山博則店長と話す宮城寛太さん=掛川市城下の駄菓子店「横さんち」で
  • 磐田市からオリヒメを通じ客に話し掛ける横山店長
 障害があっても、遠方にいても、掛川市の駄菓子店に来ることができる。そんな取り組みが、同市城下の駄菓子店「横さんち」で始まっている。遠隔操作ができる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を店内に置き、店にいなくても接客などのコミュニケーションを可能にする試みだ。障害がある店長の横山博則さん(61)は「デジタル技術を活用して障害者がもっと外に出て、仕事がもっと増えるといい」と話す。 (高島碧)
 オリヒメの導入は、同市の地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ2020+1」の一環。オリィ研究所(東京都)が開発した高さ二十三センチのロボットで、操縦者がタブレットなどに専用アプリを入れるとロボットのカメラから映像が見え、顔や腕を自由に動かせる。会話もできる。障害や病気があるため在宅で生活する人の社会参加を促す。
 横山さんは一歳で下半身が動かなくなるポリオ(小児まひ)にかかり車いすで生活し、子どもの頃は駄菓子店に行けなかった。勤務先の人材派遣会社「リツアンSTC」(掛川市連雀)がバリアフリーの駄菓子店を二〇一九年十一月に開設し、店長を任された。
 今回、試験的にオリヒメを導入し、横山さんが店にいない時に遠隔で操作して接客している。来店してオリヒメを通じて横山さんと話した同市栄川中学校二年の宮城寛太さん(13)は「店で話しているのと変わらない。手や頭の動きがあるのがいい」と太鼓判を押す。
 またオリヒメの操縦者を会員制交流サイト(SNS)で募集したところ、国内外から十一人の参加があり、オリヒメの機能を使って掛川を紹介する試みなども進めている。紹介役の店員池島麻三子(あみこ)さん(33)は「海外の操縦者から『掛川に行ってみたい』という声をもらいうれしかった」とオリヒメの可能性に期待している。

関連キーワード

おすすめ情報