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スイーツ自販機 コロナ禍に彩り 中島のカフェ

2021年7月16日 05時00分 (7月16日 10時47分更新)

食欲をそそるスイーツの写真などが印刷された自動販売機=七尾市中島町浜田で

非対面で集客、鮮やか装飾「撮影も」

 七尾市中島町浜田のカフェ「CAFE(カフェ) AROMA美(アロマび)」が、スイーツや草花などの写真、イラストで装飾したスイーツの自動販売機を設置した。カラフルな模様が目を引く「ボードステーション」と呼ばれる看板型のデザイン自販機で、能登地方で初となる小物なども扱う物販併用型という。新型コロナウイルス感染対策で「非接触」が推奨される中、対面せず販売できる集客の手段として全国的にも注目を集めている。(稲垣達成)
 国道249号に面したカフェの駐車場に、鮮やかな自販機が立つ。フワフワした食感が売りのシフォンケーキ、地元特産の中島菜を練り込んだガトーショコラ…。自販機の側面には食欲をそそる甘味がずらりと印刷され、飲み物と共に二百円前後から販売している。店主の福岡一美(ひとみ)さん(37)は「夜な夜な買っていく人もいる」と笑みを浮かべる。

自動販売機の背面。写真スポットとして話題を集めている=七尾市中島町浜田で

 設置したのは六月下旬。二児の母でもある福岡さんは子育ての都合で急きょ店を休むことも少なくない。「せっかく来てもらったのに、休みで買えずに帰ってしまうお客さんもいた」。営業時間外でも購入できるよう配慮したほか、コロナ禍も意識し、非対面で購入できる環境を整えようと設置した。
 自販機を提供する大阪市の卸売業・サービス業の「MJE」によると、二〇一一年八月に事業開始、今年六月末現在の累計設置台数は三千三十六台を数える。コロナ禍の影響もあり問い合わせ件数は急増し、昨年度は前年度比で四・六倍に。県内では六月末現在で十六台が設置されている。
 福岡さんは店のコンセプトに合わせて緑とピンクを基調にクローバーやバラ、天使の羽などをプリント。「一つだけ四つ葉のクローバーがあります」。写真スポットとしても話題を集めていて、自販機をバックに写真を撮る地元住民やカップルもいるという。
 販売するスイーツは朝夕に残量を調べ、補充する。一人で店に入りづらい男性客らの受け皿にもなり、出だしは好調だ。「ケーキを焼く量も増えて大変」とうれしい悲鳴も。「もちろん買ってもらえるとうれしいけど、写真撮影でもいい。中島町に来るきっかけになれば」と期待を寄せる。
 店の営業は午前九時〜午後五時半。毎週水曜、第二・四木曜定休。自販機は二十四時間利用できるが、売り切れることもある。

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