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とびうお杯

世界のトビウオへ お父さんと二人三脚でレース

◆駿河区・兵藤選手 リオ観戦し夢は五輪

兵藤茉羽選手(左)と競技を振り返る父正直さん=5日、浜松市総合水泳場トビオで

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 五日に閉幕した「とびうお杯第三十三回全国少年少女水泳競技大会」に出場した選手たちの親の中には、学生時代に全国大会を経験した人もいる。積み重ねた練習を信じて泳ぐ子の姿に、自分の若いころを重ねてプールサイドから声援を送り続けた。静岡県の代表として奮闘した小学六年の二人も父親との「二人三脚」でレースに臨んだ。

 「悔しすぎます」。兵藤茉羽(まのは)選手(12)=静岡市駿河区=は、四位入賞を果たした五日の女子200メートル自由形を一言で振り返った。中盤までは三位にピッタリとつけていたが、得意とする終盤に順位を落とし、表彰台を逃してしまったからだ。

 父の正直(まさなお)さん(42)は全国高校総体では200メートル個人メドレーに出場した経験を持つ。「茉羽は粘り強く、長距離種目の方が向いている。長い距離が選べるようになってくる今後が楽しみ」と期待する。

 兵藤選手は「お父さんはどんなときでも『茉羽ならできる』と言って信じ続けてくれた。だから私は自信を持ってプレーすることができた。忙しいのに仕事が終わればすぐにスイミングクラブに迎えに来てくれた。ここまで支えてくれたことに感謝したい」とほほえんだ。

 踏ん張らなければいけない終盤では「リオオリンピックの選手を思い出す」と話す。二〇一六年のリオデジャネイロ五輪の開会式で選手団の先導を務めた。日本マクドナルドの公募にエントリーし、最終選考で四千人の子どもたちの中から選ばれた七人のうちの一人だ。

 現地では柔道を観戦。60キロ級で銅メダルを獲得した高藤直寿(たかとうなおひさ)選手などの試合を見て、「最後まで諦めずに倒れちゃいけない気持ちを学んだ」と話す。

 そんな経験から将来の夢は「池江璃花子(りかこ)選手みたいな尊敬される選手になって、オリンピックに出たい」。

◆藤枝・今枝選手 父の背中を追い自己新

男子50メートル自由形で2位に入り、メダルなどを父友昭さん(左)に見せる今枝海斗選手=5日、浜松市総合水泳場トビオで

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 男子50メートル自由形で自己ベストの26秒96をマークして二位に入った今枝海斗選手(12)=藤枝市=はゴールすると、客席に向かって力強いガッツポーズを見せた。「落ち着いて自分のレースができたし、最後のとびうお杯を楽しんで泳げた」

 視線の先にいたのは、ビデオカメラを手にした父の友昭さん(38)。日大三島高校三年生のころ、800メートルリレーの選手として国体に出場。全国高校総合体育大会(インターハイ)には200メートル自由形で挑み、その懸命に泳ぐ姿を捉えた写真が実家に飾ってあるという。

 「お父さんのような選手になりたい」。海斗選手はそう思って小学四年生のころ、競泳向けクラスのある島田チャンピオンスイムスクール(島田チャンプ)に入った。一日に3000〜5000メートル泳ぐなどし、一年後には50メートル自由形のタイムを10秒ほど縮めた。身長一六〇センチ超と体格が良く、真面目な性格で手を抜かずに練習するので、どんどん伸びるという。

 とびうお杯での長男の活躍に、友昭さんは「自分が中二のときのタイムよりすでに速い。全国で活躍するような選手になってもらえたら」と目を細める。

 最後のとびうお杯で目標に掲げていた表彰台に乗り、賞状やメダルを友昭さんに照れつつ渡した海斗選手は理想の選手像についてハキハキと語った。「憧れの選手は特にいないです。でも、常に一位である選手になりたいし、オリンピックにも出たい」

(松島京太、古根村進然)

 

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