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野菜のソムリエの食彩記

ブンタン(2) 整腸作用のペクチン多く

タイのブンタン売り場

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 ブンタン類の原産地は東南アジア、中国南部、台湾などで、日本へは江戸時代に渡来しました。きっかけは鹿児島沖で遭難していた清国広東省の通商船を助けた際、船長の謝文旦(シャ・ブンタン)がお礼として柑橘(かんきつ)系果実を薩摩藩に送り、これを育てたのが始まりで、ブンタンの名前の由来にもなっています。後にブンタン類とオレンジ類が自然交配し、グレープフルーツが誕生したようです。

 一般的なブンタンの収穫は、年末ごろに行われることが多いです。しかし、収穫したては酸味が強すぎるので、数カ月間貯蔵して酸味を減らした後に出荷されています。

 生食することが多いですが、厚い果皮を砂糖漬けにした「ざぼん漬け」や、ボンタンアメなどに加工もされています。また、ペクチンが多くとろみが出やすいのでマーマレード(ジャム)やゼリーなども作りやすいです。タイやベトナム、カンボジアなどではサラダなどのあえ物として料理にもよく利用されています。

 豊富に含まれるビタミンCやシネフィリンは風邪予防にもなります。また、クエン酸は、体内の酸性物質を減少させる抗酸化作用や疲労回復などに効果が期待されています。果肉の粒を包む房の部分にあたるジョウノウにはペクチンが多く含まれており、整腸作用により健康を保つサポートをしてくれますので、ジャムを作る際はうまく利用しましょう。

(山城知美・協会認定野菜ソムリエ上級Pro.のクッキングサロンEruca主宰)

=「野菜ソムリエの食彩記」は今回で終わります。

 

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