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野菜のソムリエの食彩記

ニンニク(2) 古代エジプトでは薬用に

中国の市場に並ぶ多種類のニンニク

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 ニンニクの原産地は、中央アジアだと考えられています。西洋に伝わり、古代エジプトでは主に薬用として利用され、古代ギリシャでは香辛料としても使われていたそうです。

 現在、世界一の生産量を誇る中国へは紀元前に伝わり、日本へは中国や朝鮮半島を経由して渡来し、長らく薬用としてのみ使われ、料理に使うことはほとんどありませんでした。強烈なにおいを耐え忍ぶという仏教用語の「忍辱(にんにく)」が語源のようです。家庭で調理されるようになったのは、第二次世界大戦以降で、西洋料理や中華料理などが一般的になってからのことです。

 特有の強い香りと辛みは、ネギやニラなどにも含まれる「アリシン」という成分によるものです。ビタミンB1は吸収を高め、疲労回復や風邪の予防にも効果的です。毛細血管を広げて心臓や胃腸の働きを高めてくれるので、冷え症や神経痛にもよいとされています。ほかにも、むくみに効果的なカリウムや、皮膚の健康を助けるビタミンB6、貧血予防に良いとされる葉酸なども含まれます。

 ただし、食べ過ぎると胃腸を刺激して痛めるおそれがあり、野菜の中では糖質が多く、エネルギーが高いことを知っておきましょう。

 牛乳に漬けておくとにおいがやわらぎます。長期保存したい場合は、しょうゆ、ハチミツ、お酒などに漬けておくと調理の際に手軽に利用できて便利です。

(山城知美・協会認定シニア野菜ソムリエのクッキングサロンEruca主宰)

 

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