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女のティールーム

プクちゃんのおうち 「七変化」小さな訪問者

主婦 山根 早苗さん(藤枝市)

書家・画家 重富希公子

写真

 去年の七月、わが家の玄関先に小さなお客さまがやってきた。アマガエルのプクちゃんだ。朝、出がけに何げなくドラセナの木に目をやると、葉っぱの上にちょこなんと座っていた。そのときはおなかがぷっくりとふくれているカエルだなぁとしか思わなかったのだが、次の日の朝も、またその次の日も少しずつ場所を変えては、葉っぱの上で風に吹かれて揺れながら私を待っていてくれた。

 「おはよう、プクちゃん」が日課になったころ、葉と茎の間のくぼみにすっぽり入って顔だけのぞかせた姿があまりにもかわいくて、カメラを向けた。その次の日、プクちゃんが消えた。

 カシャ、カシャという音やフラッシュが怖かったのだろうか。今日こそはと期待して玄関を開けても、空振りのまま一週間が過ぎた。

 ある日の朝、灰色に黒のしま模様になってプクちゃんが帰ってきた。庭の松の木に引っ越したはいいものの、快適ではなかったのか、とにかく戻って来てくれた。それから十一月に入るまで、ちょこちょこ家出をしては、違う体の色になって帰ってきた。朝、玄関を開けてプクちゃんのピカピカの緑色が目に入ると、お日さまが差し込んだような気持ちになった。この四カ月、小さな事でも幸せに思える過ごし方を教えてもらった気がする。来年も会えるだろうか。プクちゃんのおうちのしあわせの木は、白い花をつけた。

 

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