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女のティールーム

大場さんのおにぎり 別れた同級生 思い出す

無職 岡村 直子さん(静岡市駿河区)

書家・画家 重富希公子

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 時々訪ねる近場のY温泉ホテル。今回もめいとシークレット宿泊プランに参加した。夕食はブッフェでの新鮮な活魚、揚げたて天ぷら。地元の地酒に私は心が傾く。朝も品ぞろえが豊富で味の良いメニューでバランスを取る。

 そういう中で欠かさず選ぶのが小型のおにぎり。南高梅、塩昆布、ちりめんじゃこ、おかか、たらこの中から二種類を選ぶ。おかわりは自由。かっぽう着で小柄の女性が握ってくれる。

 今回は名札をつけていたので話し掛けた。「大場さんですか? いつもおいしく頂いています」。大場さんは「おばさんって呼んでくれていいです」とにっこり笑った。笑顔を見たのは初めてだった。

 「大場さんって名前あまり聞かないですね。出身はどちらですか」「おじいちゃんは大井川です」「小学校のころに横浜に引っ越した同級生が大場さんという子でした。藤枝でしたが」と私。「元をたどると同じかもしれませんね」と大場さん。

 小学校低学年で別れたままの大場ヒロコちゃん。横浜市鶴見区の住所からはがきを頂いたが、いつしか絶えた。顔立ちもはっきり覚えている。小柄で色白なヒロコちゃん、どうしているだろう。

 大場さんはシフト制で勤務しているというが、訪れる度に大場さんが握っている。別れたままのヒロコちゃんはおかっぱで大場さんのおにぎりのようにかわいい子だった。

 

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