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女のティールーム

パクチーとの出会い クセ強い味やみつきに

池田 きくえさん(牧之原市)

水彩連盟準会員福沢益由己

写真

 「今年の一皿」にパクチー料理が選ばれた。何でも取り入れてしまう日本人だが、ここ数年まではパクチーを知らない人も多かった。それがこの流行とは驚きだ。

 私がパクチーに出会ったのは偶然だった。一九九二年に初めて北京を訪れた。そのころいとこが語学留学していて、夕方に空港に着いた私をタクシーで市内の食堂に案内してくれた。当時の北京はまだまだ途上国の色が濃くて、うら寂しげな雰囲気の店だった。

 羊肉のシャブシャブを食べたのだが、脇の小皿に薬味の三つ葉のざく切りがあった。と思ったら味が全然違い、異様な苦みがある。「なんだこれ!」

 いとこに聞くと、それは香菜(シャンツァイ)だと教えてくれた。日本に帰って調べてみると、英名のコリアンダーだと分かり、そうなのかと驚いた。東南アジアではおなじみのパクチーだとさらに知った。

 種まきが大好きな私は種を取り寄せてプランターで育てて使った。確かにクセの強い味だがやみつきになる。最近はパクチー本体も種も手軽に買える。あの時、何も知らずにシャンツァイに出会った質素な食堂がとても懐かしい。

 

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