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お茶漫歩

れんが街 お茶で世界の一等国に!?

内藤旭恵 静岡産業大情報学部専任講師 藤枝市在住

 「タイムスリップ」にひかれたことはありませんか。私は歴史的建造物を記録する研究をしています。研究を通じて明治時代に誘ってくださったのは、三菱地所(東京)の前美術館室長の恵良隆二氏でした。

 日本が世界の一等国を目指していた明治時代、東京丸の内に「一丁倫敦(いっちょうろんどん)」という一大れんが街が出現しました。しかし高度経済成長期に一気に姿を消すのです。

 れんが街を築いた三菱地所は明治時代を体験してもらうために、最初に建てられた「三菱一号館」を当時と同じ街区に完全再現しました。窓枠の石組みなど保存部材を生かし、ほぼ当時に近い状態で復元しました。

 二〇一〇年に美術館として公開され、館内を歩くと明治の香りがしてくる気がします。恵良氏からは、れんが街の建築に尽くした英国の建築家ジョサイア・コンドルが解体に号泣したという裏話も教わりました。

 明治の建築が台湾に残っています。明治時代、内地ではれんが建築を建てて権威を示し、外地では、軍資金を稼ぐために、貿易で外貨獲得にまい進していたのです。

 その時代を象徴するのが台湾のお茶です。台湾の茶工場に日本が統治した明治、大正、昭和初期のれんが建築が残り、今も現役で稼働しています。

 台湾のれんが建築は今、お茶とファッション、文化、歴史の発信基地。みなさんも台湾でお茶を飲みながら、れんが造りを見てタイムスリップしてみませんか?

 

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