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お茶漫歩

歴史的建造物 平時は茶 動乱期はたばこ

内藤旭恵 静岡産業大情報学部専任講師 藤枝市在住

 私は静岡産業大情報学部(藤枝市)で歴史的建造物のデジタルアーカイブの研究をしています。簡単に言うと、情報技術を活用し、動画や音声なども駆使して歴史、文化を分かりやすく伝える活動です。

 早稲田大大学院でコンピューターグラフィックスを用いて歴史的建造物を表現する手法を学びました。二〇一二年に静岡産業大に着任し、お茶の研究も始めました。最近はお茶と歴史的建造物の関わりが見えてきました。

 歴史的建造物は、その身に歴史や文化、出来事を刻むことで生まれますが、当時の雰囲気は建造物と当時の写真を重ねて表現することで五感で感じることができます。

 現在、明治時代に建設された「三菱一号館」と昭和初期に建設された「東大病院内科研究棟」を対象にデジタルアーカイブの研究をしています。さまざまな写真を目にし、興味深いことを発見しました。

 人の写真の中にあるテーブル上に急須と茶わんが置いてあり、人々の中心に急須で入れるお茶があったという事実です。しかし、動乱期に入ると、それは、たばこと灰皿に変わるのです。戦後復興の時代や東大闘争の時代などはお茶ではなく、たばこになるのです。

 三菱地所の「三菱一号館復元工事報告書」や元東大病院長の永井良三先生が出版した「医学生とその時代−東京大学医学部卒業アルバムにみる日本近代医学の歩み」に掲載されている写真から読み取ることができます。

 

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