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お茶漫歩

聖一国師 抹茶のブランド化に

花井孝 地域活性化戦略研究所長、静岡市清水区在住

 静岡市葵区栃沢に生家が残る鎌倉時代の高僧、聖一国師(しょういちこくし)は静岡茶の祖といわれている。宋(中国)への留学から戻ると博多に住んだ。豪商の謝国明の支援を受け、承天寺の開山となった。博多では、地域産業の祖としてあがめられている。

 承天寺には「麺類の祖」「饅頭(まんじゅう)の祖」「博多織の祖」の顕彰碑が、業界団体によって建立されている。感謝の法事が続けられている。

 福岡最大の祭り、博多祇園山笠は、国師が疫病を退散させたという故事にちなんで始められたという。博多では地域の伝統産業から文化まで影響を与えた。

 麺・製粉業界では、国師が伝えた製粉工場の設計図「水磨様(すいまよう)」によって、大量の製粉が可能となり、人々を飢えから救ったと敬われている。博多は麺類の本場「麺都福岡」を旗印にしている。

 水磨様は茶葉を粉末にして抹茶にする仕掛けでもある。図面には石臼が描かれ、茶の文字もある。水磨様によって抹茶が静岡で作られただろうと想像できる。

 国師の業績を静岡抹茶のブランド化につなげたいと思う。静岡抹茶を生かして「茶都静岡」を高らかに宣言し、茶業の活路にできないだろうか。

 水磨様は国師が持ち帰った巻物に描かれ、動力源は水車。実際に動く製粉の仕掛けであるかどうか、図面を解析し、模型づくりなどに取り組んでいる。

 

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