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お茶漫歩

売り方 業界も知恵絞るとき

花井孝 地域活性化戦略研究所長、静岡市清水区在住

 お茶は私の暮らしの中に当たり前のようにある。売り方もこれまでは自然に受け止めてきたが、情報公開の時代を迎え、茶業界も知恵を絞るときを迎えているように思う。

 一般的に消費者がお茶を買うときは、一部の店を除いて、味も香りも姿形も知ることができない。「◯グラム◯円」という価格表示を見て買うしかない。

 「見える化」との言葉が叫ばれるほど、情報の公開や共有による効果に関心が高まっているが、お茶の価格はどこで誰がどのようにして決めているのか、分からない。

 今どき、「デパ地下」と呼ばれる食料品売り場は、見て触れて、試して買うというスタイルが広がっている。消費者は納得して買っているが、お茶の売り場の多くはそうではない。

 “旅行けば 駿河の国に 茶の香り”

 お茶と言えば静岡が思い浮かぶほど、静岡茶はブランド力がある特産品だ。静岡茶の生産量は減少しているものの、全国のおおむね半分を占めている。

 ブランド品は多少高くても仕方ないと消費者を納得させる力がある。静岡茶も情熱というよりも執念に近い思いで先人たちがブランドを確立してくれた。

 茶業が低迷し、伝統を引き継ぐ人たちにはさらに強い思いが求められている。お茶の売り場に茶葉の見本を置いたり、試飲を勧めたりといったことはできそうだ。消費者側に立って、知恵を絞る業界の動きに期待したい。

 

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