トップ > 中日新聞しずおか > 静岡地域版 > 地域特集 > お茶漫歩 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

お茶漫歩

「専門職大学」構想 人材育成へ茶学部を

中村順行 県立大茶学総合研究センター長、島田市在住

 過日、中国に行ってきました。中国の多くの大学には茶学部があります。茶学部では、茶の歴史、文化に始まり、生産、機能性、マーケティング、経営、茶芸など幅広く学び、研究しています。

 基礎から学んだ知識は茶の生産加工業、茶店、貿易関係、茶関係教育機関、大学など多岐にわたって生かされています。研究は実用的なものも多く、茶の機能性に特化した新産業の創出などにも大きな役割を果たしています。

 日本の大学には残念ながら茶学部はありません。茶は文系学問と理系学問の両方の要素を含み、融合して学ぶことができる格好の教育素材です。

 本年五月三十日、中教審が新しい高等教育機関「専門職大学」構想を文部科学相に答申したと報道されました。実践的な職業教育をして、即戦力の人材育成を目指しています。この考えは茶に適合しやすいものです。

 茶業界の活性化に向け、生産からマーケティングまで総合的な視野を持つ人材、グローバル化に対応できる人材、激変する茶業界をリードできる人材の育成が求められます。

 研究から生まれる新しい技術、材料、サービスを生かした新産業の創出が期待できます。

 地域の発展のためにも茶学部の必要性を感じます。茶を総合的に学び、研究を深めて日本茶のアイデンティティーを確立して世界の茶をリードしたい。茶の高等教育機関の設立を期待するところです。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索