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「今川さん」出陣 ゆるキャラGP2015

◆静岡市から名乗り

「今川さん」で打倒「家康くん」に臨む製作委員会のメンバー=静岡市葵区追手町で

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 打倒「家康くん」に出陣だ。浜松市で十一月に開かれる「ゆるキャラグランプリ2015」に、駿河国を治めた戦国武将今川義元をモデルにしたご当地キャラクター「今川さん」が静岡市から参戦する。一般から寄付を募って着ぐるみを作り、テーマソングも完成間近。優勝を狙う浜松市のゆるキャラ「出世大名家康くん」に一矢報いるべく、闘志を燃やしている。

 今川さんを手掛けるのは、漫画冊子や電子書籍を編集している静岡漫画研究所(静岡市葵区追手町)の鈴木将仁代表(43)ら六人。「家康と比べると義元のイメージは薄い。海道一の弓取りとも言われた義元の名誉を挽回したい」と一月に製作委員会を立ち上げた。

 茶葉に似せた眉や静岡おでんのやじり、地場産業のプラモデルの部品をイメージした体や家紋など、静岡らしさを随所にちりばめた。「公家かぶれ」と揶揄(やゆ)された束帯姿。桶狭間の戦い(一五六〇年)で織田信長に破れ、天下統一を目指しながら道半ばに倒れた悔しさを表現する涙がチャームポイントだ。

 製作委は三〜四月にインターネット上で寄付を募り、着ぐるみやグッズに必要な資金百万円超を集めた。常葉大水落校舎音楽研究会の学生の協力でテーマソング作りも進んでいる。

 十一月二十一〜二十三日の大会では、PRや関連商品販売のためのブースも出展する。今川さんの八月二十九日午前現在の順位は上位一割に入る百六十三位で、鈴木さんは「初めてにしては良い順位だが、打倒家康くん(同三位)を掲げるにはまだまだ」と、投票を呼び掛けている。

 今年は徳川家康公顕彰四百年記念事業がゆかりの静岡、浜松両市で展開され、家康ブームの真っただ中。今川さんのライバル心も並大抵ではなさそうだが、鈴木さんは「打倒というのは半分建前」と笑う。

 歴史上、従属関係にあった義元と家康。四百年余りの時を経て、再び手を結ぶことができるか。鈴木さんは「家康と一緒に、義元にも注目してほしい。ともに静岡を代表する大名として、協力して地元の歴史をPRしていきたい」と話している。

(荒木正親)

<今川義元と徳川家康> 戦国時代、駿河国を治めた今川義元は、徳川家康(幼名竹千代)を人質として勢力を拡大した。桶狭間の戦いで義元が織田信長に敗れると、家康は今川家を離れて信長と同盟を組んだ。このとき「松平元康」を名乗っていたが、義元から離れるという意味で、「元康」の名を改め「家康」とした因縁がある。

 

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