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血気盛ん、若き家康 浜松城に「3D肖像」

◆人物像 等身大で「見える化」

特殊メークの技法を使用し、毛穴やしわまである

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 徳川家康が二十九歳から十七年間過ごし、天下統一の足掛かりとした浜松城主時代の姿に迫る「甦(よみがえ)る! 若き日の家康公展」が二十七日、浜松市中区の浜松城で始まった。三十歳前後の若々しい家康を等身大で再現した「3D肖像」が天守閣で披露され、今にも戦場に繰り出しそうな迫力ある姿が来場者を驚かせている。

 3D肖像はシリコーン製で、映画やドラマなどの特殊メークの専門家JIROさんが一年がかりで制作。家康に詳しい磯田道史・静岡文化芸術大教授が監修した。

細部まで作り込まれた若き家康の3D肖像(右)と制作者のJIROさん=いずれも浜松市中区の浜松城で

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 家康が浜松城主だった当時の姿を記す資料は少なく、磯田教授らは後年の肖像画や文献中の表現から逆算して体格や顔つきを推察。一五九センチの身長や戦いに明け暮れた血気盛んな表情、手相やしわなどを精巧に作り上げた。戦場では馬のくらを握り拳で殴り関節から出血するほど兵を叱咤(しった)したとされ、3D肖像の指には「たこ」まである。

 磯田教授は「家康は晩年の老獪(ろうかい)な『たぬきおやじ』の印象が強いが、ある程度の根拠に基づいて若き日の姿を『見える化』できた」と説明。JIROさんも「近づいて細かいところまで見てもらい、人物像をリアルに感じてほしい」と願った。

 展示は市などでつくる家康公顕彰四百年記念事業の浜松部会が企画し、十月二十五日まで。浜松城の入場料(高校生以上二百円)で観覧できる。敗北を喫した浜松での「三方ケ原の戦い」を市出身の情景作家山田卓司さんが再現したジオラマ作品や、敗走後の苦悩の表情を描いたとされる「しかみ像」の立体作品も天守閣東側の天守門で紹介している。

(久下悠一郎)

 

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