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浜松海の星高校50周年 一粒の麦が地に落ちて

クリスマス・ファンタジア 音楽劇で地域社会に発信

本番のリハーサルをするダンス部=浜松海の星高校で

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 カトリック系ミッションスクールの海の星高校にとって、クリスマスは生徒たちが一年で最も自分の内面と向き合う季節だ。二〇〇二年からこの時季に始まった音楽劇「クリスマス・ファンタジア」公演は、全校生徒五百六十人と観客約二千五百人が一つになる同校最大のイベント。とりわけ創立五十周年の今年は“海の星らしさ”を、地域社会にあらためて発信する晴れ舞台でもある。

 クリスマス・ファンタジアは、同校演劇コースの二年生を中心に、ダンス、合唱、吹奏楽、放送、演劇の各部と全校から選ばれた聖歌隊で、ステージを繰り広げていく。卒業生脚本などをクリスマス向けにアレンジして送る第一部と、イエス・キリストの誕生を再現した第二部で構成。今年は十二月二十二、二十三両日、浜松市のアクトシティ浜松大ホールで上演する。

 演劇コース長の川口多加教諭(39)は、クリスチャンでない生徒も舞台に立つことについて「クリスマスのメッセージは愛情や優しさなど誰にでも共感できるテーマ。生徒は劇中の登場人物について学ぶため聖書を読み、疑問点を挙げたり、納得したりしながら、役柄の心情へと着実に近づいていきます」という。

 「演劇コース」ができる前の一九九六年、川口教諭が率いる同校の演劇部は“演劇の甲子園”とも呼ばれる全国高校総合文化祭(文化庁など主催)の演劇コンクールで最優秀賞を受賞した。コンクール出場二年目での快挙は同校や演劇の関係者らに大きな驚きをもって受け止められ、ミッションスクールとしての精神を出せるクリスマス・ファンタジアの開始にもつながった。今回も「総力をあげてハイレベルな舞台をお見せします」と学校一同張り切っている。

 演劇コース生と共に舞台に立つ部活動も練習に余念がない。二十六人の部員と引退した三年生の有志も参加する合唱部(〇六年県合唱コンクール銀賞受賞)は、「きよしこの夜」などの聖歌を披露する。部長の三井理映子(二年)は「神様を賛美する曲なのできれいな声で歌えるようにがんばっています」。連日一時間半の練習を積んでいる。

 全国から強豪が集まる全日本高校・大学ダンスフェスティバルに毎年出場しているダンス部も、一−三年二十三人が参加する。部長の平野七々子(三年)は「手足を大きく動かす場面もあれば、数秒間全身の動きを止める場面も。練習はきついですが、観客のみなさまに最高の演技をお見せしたいです」と自信ものぞかせる。

 吹奏楽部の生演奏にのせて上演される劇の最後には、放送部の生徒が客席へ向けてメッセージの朗読も。近づくクリスマスを前に、生徒たちは感動の幕が上がるのを心待ちにしている。(文中敬称略)

 

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