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三ケ日高校80周年 みかんの里を育てて

学校の歩み 食糧増産に全校が一丸

三ケ日高開校当初の校舎風景=1953年、三ケ日町で

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 三ケ日実業学校は一九四八年、普通科と農業科定時制からなる県立三ケ日高校に生まれ変わった。食糧増産が叫ばれ、全国に六百以上あった農業高はいずれも農業振興に力を入れた。三ケ日高はことのほか農業教育に熱心で、五〇年代は黄金時代を迎え「静岡県に三ケ日高あり」と、その存在を全国に知らしめた。

 当時教員だった藤田良明(82)=愛知県豊橋市旭町=、藤田の教え子で後に母校の教壇に立った三回生(五〇年度卒)相津悦之(70)=三ケ日町本坂=は「まさに生徒、先生が一丸となって“農業”に取り組んだ」と振り返る。

 学校には食品加工研究のため当時としては珍しいミカン缶詰工場や家畜人工授精所、家畜病院などが設けられた。進取に富んだ学校で十二年間過ごした藤田は三ケ日町へ来た時のことを鮮明に覚えている。「校舎から見える猪鼻湖と誠実な人たちが住む町。生徒たちもきっと素晴らしい」と、活躍を期待したという。

 期待は五二年の全国学校農業クラブ発表会で結実。指導した生徒たちが「クラブ活動の実践」で文部大臣賞、「農家における簡単な鶏卵の貯蔵法」で農林大臣賞を受賞した。藤田は飛び上がる思いで喜んだという。五十年たった今、藤田は豊橋市内の福祉施設で闘病中。病床から後輩に「自信と誇りを持って学べ」とエールを送る。

(文中敬称略)

 

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