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三ケ日高校80周年 みかんの里を育てて

学校の歩み 『自彊』の名を持ち誕生

今年創立80周年を迎え、10月30日に記念式典を行う三ケ日高校=三ケ日町で、本社ヘリ「あさづる」から]

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 三ケ日高の前身は一九二二年、実業補習学校規定によって設立された三ケ日自彊(じきょう)学校。三ケ日尋常高等小学校(現在の西小学校)に併置される形で“産声”をあげた。

 当時は大正デモクラシーが盛ん。産業界にも発展の二文字が飛び交った。そんな背景もあって全国的に中等教育の充実が求められ、その“波”は静岡県の一番西に位置する三ケ日町にも及んだ。三ケ日自彊学校は、向学心に燃える若者の学舎としてスタートした。

 「自彊」という学校名は尋常高等小校長でもあった初代金原定吉校長(故人)が一九〇八年、当時の第二次桂内閣時の「戊申(ぼしん)詔書」を参考に名付けたという。自彊とは自ら努め行うこと。金原校長は「生徒らに勉学、運動に励んでほしい」との願いを込めたという。

 開校後、町には「自彊」の文字をあしらった制帽姿の生徒たちがかっ歩し「格好いい」と評判を集めた。そんな光景を皮肉って町中には「えらそうに白線なんか巻いたって小学校の居候なり」の落首も登場したとか。

 同校は翌年、三ケ日実科高等女学校を併設。その後、三ケ日自彊青年学校などさまざまに名前を変えながら、戦後、今の三ケ日高になった。ただ、自彊の精神は「自彊息不(じきょうやまず)」の校訓として、今も生徒たちに脈々と受け継がれている。

(文中敬称略)

 

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