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興誠高校(現浜松学院高校)70周年 誠の精神

第4部 未来編 学生像(下) 目指すはグローカル大学

興誠学園の教育像を語り合う夏目竜三校長(左)と近藤健彦学長=浜松市布橋の浜松学院大で

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 −今日の学校教育が抱える問題と、興誠学園が目指す教育のあり方について。

 夏目竜三校長 ゆとり教育や子どもの心の問題などが取り上げられているが、本当のゆとりとは、各生徒がそれぞれの生活の中で、自分の存在感を確かめられるかどうかだ。そうすることで、心が落ち着き、いろんなことに取り組める。将来的には自分のことだけでなく、他人や世界のことも考えられる心や力へと発展するのではないか。

 近藤健彦学長 学園の原点に返ることこそが、進むべき道でもあると思う。この連載のテーマは「誠の精神」。誠とは、現代ふうに英訳すれば「インテグリティー」(integrity)。その中身は、人一倍努力する▽自分を大切にする▽ルールを守る▽時代を生き抜く−という意味です。そういうことが今の教育に一番大事ではないか。

 −中学から高校、大学と、これからは興誠学園で十年間を過ごす生徒も現れるでしょうが。

 夏目 中高一貫の六年間は人生で一番大切な基礎をつくる時期であり、生徒の人生そのものを預かるといっても過言ではない。私学を取り巻く環境が厳しい中で、興誠を選択してくれた生徒や保護者の期待を十分に心して、私たちの中学や高校でなければできない教育をしたい。その一つとして、浜松学院大学や短期大学部との連携も考えられる。

 近藤 高い確率で、大学は今後うまくいくと予想する。それは学園七十年、短大五十年間の経験を積んでいるからだ。長い時間、歴史にさらされた経験は、日本の経済状況が変わっても生き抜く力がある。実際、日本の大学の四割近くは定員割れをしているが、私たちの大学は昨年十一月に認可されて、すでに定員を確保している。これまでコツコツと積み上げたものを、時代に合った形で伸ばしていけたらと思っています。

 −これからの生徒、学生に望むことは。

 夏目 社会に出た時、興誠出身者ということで通用する人間づくりをしたい。そのためには勉強を通して生きる力、ものごとを考える力、判断力をつける「知育」。健康な体をつくる「体育」。そして、それらの延長にあり、自分の中で学ぶ力が付いた結果、生きる力として備わる「徳育」に力を入れたい。この知・徳・体は建学の精神でもあり、一つでも欠けてはいけないものだ。

 近藤 学生に浜松のよさ、浜松の精神を身につけさせて卒業させたい。それは「チャレンジ精神」「やらまいか精神」でもあるが、やっていることは地方でも、世界に通用しているグローカル(グローバルとローカルの造語)都市・浜松を学び生かすことです。今の大学は、アメリカではビジネス、ヨーロッパでは国によって支えられている。しかし、私は地方発信の大学があってもいいのではないかと考え、日本で有数なグローカル大学を目指している。

 =終わり この連載は報道部・伊藤一樹が担当しました。

 

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