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興誠高校(現浜松学院高校)70周年 誠の精神

第4部 未来編 学生像(上) グローバルな価値基準で

求められる生徒像、学生像について語る夏目竜三校長(左)と近藤健彦学長=浜松市布橋の浜松学院大で

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 創立者の廿日出厖は一九四五(昭和二十)年、敗戦の混乱の中で「人類愛に燃える智・徳・体兼備の高潔な国際人育成」を掲げ、高校を基盤に大学教育も見据えた「学園建設構想」を打ち出した。それから約六十年。中学、高校、大学がそろった興誠学園。連載の締めくくりに当たり、夏目竜三校長と近藤健彦学長に今後の興誠中・高と浜松学院大のあるべき姿、求められる生徒(学生)像を聞いた。

 −現代社会と学校教育について、どう考えていますか。

 夏目 子供たちを取り巻く環境は、私たちの時代と比べ困難な状況だ。それは物質的には恵まれているが、心やコミュニケーションなどは貧しいといえるからだ。携帯電話の普及もある意味、心の貧しさからくるもの。人と人の心をつなぐのは、直接相手の目を見ながら、声を聞きながらのコミュニケーションであるはず。そういう意味でも心の教育は重要と考えている。

 近藤 現代社会は教育も含め、細分化されたり専門化され、ものごとが細切れになりすぎている。大事なことは学生や子どもは一生を通じて一本ということで、教育の狙いもその人にあったモデルビルディングでなければいけない。その点、興誠学園は総合化を目指している。中学、高校、大学、将来的には大学院と、一貫したモデルビルディングをつくるため学校がお手伝いしている。

  −今の世の中、リーダー養成の必要性が叫ばれているが。

 夏目 リーダーとは単なる指導者ではなく、少子高齢化や環境問題など、いろんな状況の中で、自らの課題を見つけ、実践できる人間のことだ。本校としても中・高・大の一貫性の中で取り組んでいきたい。それは大学が掲げる「高潔で国際的な文化人育成」、中・高校の「地球時代の地球市民としての生きる力をはぐくむ」という両視点を重ねることで実現できる。

 近藤 今の時代のリーダーには、いくつかの条件がある。その一番は、マインド(心)がグローバルな価値基準に設定されていることだ。日本一位や静岡県一位になることよりも、その目を世界に向け、世界に通用するかどうかを探り、挑戦できる実力を付けることが大事だ。

興誠を語る 同窓会 加藤 清さん

 社会人になって、人生で一番大切なことは人との出会い、ふれあいだと思った。信州への旅行中、ある寺で「たった一言が人の心を傷つける、たった一言が人の心を温める」との言葉に感激し、常に頭の中に入れて毎日の生活を楽しくすごすように努力している。

(卒業生の氏名に続く(興)は興誠商業学校、(高)は興誠高校(数字は卒業回数)、文中敬称略)

 

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