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興誠高校(現浜松学院高校)70周年 誠の精神

第3部 人脈編 国際協力 中古ピアノ再生し途上国へ

途上国の子どもたちに再生ピアノを贈り続けたいと語る伊藤雅章さん=浜松市西浅田のイトーシンミュージックで

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 調律器具などのピアノ関連製品を卸販売している「イトーシンミュージック」(浜松市西浅田)。社長の伊藤雅章(59)=高15卒、同市富塚町=は仕事の傍ら“浜松らしい国際協力”を旗印にボランティア団体「音楽のまち浜松・国際協力をすすめる会」を立ち上げ、中古ピアノを再生して発展途上国の学校などに贈っている。

 「浜松のピアノを生かした国際協力で多くの子どもたちが音楽に親しみ、平和な社会を築いてほしい」と伊藤。音楽は人々を幸せにする力がある。子どものうちから音階教育をぜひ学ばせてあげてほしい−ともいう。

 高校時代は「やんちゃな生徒」だったが、文化祭の時などは率先して先頭に立った。「一年生の時は着物をはおり『王将』を熱唱した。クラスでは、商人の子どもが多かったせいか、アイデアを出し合って文化祭を盛り上げるために一生懸命でした」と懐かしむ。卒業後は、高校時代から道場に通った空手の腕を磨くため愛知県の大学に進学。和道流空手道四段の腕前を持つ。

 国際交流に関心を持ったのは、一九八八年から八年間務めた市教育委員時代。

 研究発表会などで市内の小中学校を訪れた際、音楽担当の教師から古くなったピアノが買い替えとともにそのまま廃棄されている実情を聞かされた。廃棄ピアノといっても、内部を見ると、天然皮革や高級部材がふんだんに使われ、手を掛ければ十分に再生できる状態。「引き取って、楽器不足で困っている途上国の子どもたちにプレゼントできたら…」と思い立った。

 中古ピアノを再生できる工場や輸送方法、資金、受け入れ先などを探し、一応のめどが付いた一昨年、すすめる会を設立した。同級生で浜松市議の氏原章博(59)=同市神立町=は「郷土愛もあり、思いやりもある男で、同級生として大変誇りにも思う。市議として力になれることがあれば全面的に協力したい」と語る。

 再生ピアノはこれまで、浜松市内のブラジル人学校、ベトナム・ハノイ市のチューバナン中学校、同市が運営する小中学生を対象とした才能開発校「ハノイ児童宮」の三カ所に届けられた。伊藤は「国際協力は単発で終わっては意味がない。今後も継続させ一人でも多くの子どもたちに音楽のすばらしさを伝えたい」と話す。

興誠を語る 1年 池田 裕未さん

 バスケットボール部に所属しています。毎日の厳しい練習も、インターハイを目標にしているので頑張ることができます。学習でも、進学を目指して、今やれることをしっかりやろうと思っています。毎日が充実しているからこそ楽しい日々といえます。

(卒業生の氏名に続く(興)は興誠商業学校、(高)は興誠高校(数字は卒業回数)、文中敬称略)

 

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