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興誠高校(現浜松学院高校)70周年 誠の精神

第3部 人脈編 歯科医師 『患者のため』第一に

「人とのかかわりを大切にしたい」と話す坪井秀哲さん=浜松市中島町で

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 興誠高校の校医を約二十年務める歯科医師・坪井秀哲(49)=高25卒、浜松市中島町=は「患者が本当に求めているものは何か、そのために今、医師として何ができるのか」を常に考えている。

 診察室には「不自由な手だが、どうしてもお礼の手紙を書きたくなった。先生の診療以上の“やさしさ”に触れさせてもらった」という内容の匿名患者からの手紙が壁に張ってあり、坪井の医療に対する姿勢がうかがえる。

 坪井は「手術費用や年齢への不安など、患者の気持ちになって考えることが大事。開業以来、ハードよりもソフトに力を入れ、自分自身も最高の治療ができるように勉強している」と話す。

 坪井が歯科医師を志したのは両親の勧めもあるが、はっきりした目標となったのは興誠入学後。「中学まで出来の良い生徒ではなく、目立つ存在でもなかった。入学後、担任(山口勝弘=昨年退職)からクラス委員を任されたことで『僕にもリーダーシップが取れるんだ』と自信につながり、勉強に励むようになった」と振り返る。

 その後は、学校行事など何に対しても意欲的に取り組み、歯学部受験では、頑張っている姿を見た教師から辞書をプレゼントされたほか、放課後に補習授業を開くなど学校も協力。見事、新潟県内の大学に合格した。

 卒業後は、浜松市内の歯科医院で数年働き、一九八二年、二十七歳のとき父親の織布工場があった現在地に開業。現在、一日約五、六十人の患者が訪れ、診療時間を延長するなどの対応をとっている。

 患者の中には興誠の教師や同級生の姿もある。同級生の阿部悦夫(49)=浜松市新橋町=もその一人。「初めは同級生として通っていたが、今は腕を信じて診察を受けている。とても頑張り屋の男で、コミュニケーションを大事にしている」と話す。

 坪井は「歯科医師として大切なのは、安心感と信頼感ですが、そのために“フォー・ユー”の心をどれだけ売れるかが勝負です」と語る。

興誠を語る 1年 佐藤 仁美さん

 体育祭に向けてみんなでクラス旗を作りました。最初はなかなか意見がまとまらず大変でしたが、何とか完成させることができてよかったです。学級旗コンクールでは入賞できませんでした。でも、放課後に残って作業したことは、苦労もありましたが、よい思い出となっています。

(卒業生の氏名に続く(興)は興誠商業学校、(高)は興誠高校(数字は卒業回数)、文中敬称略)

 

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