トップ > 静岡 > 高校・大学周年特集 > 興誠高校(現浜松学院高校)70周年 > 記事

ここから本文

興誠高校(現浜松学院高校)70周年 誠の精神

第2部 部活動編 鉄道研究部 天浜線沿線風景をジオラマに

家族連れでにぎわう、興誠高の鉄道研が製作したジオラマ館=天竜市の天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅で

写真

 天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅にある「鉄道ジオラマ館」。毎月第三日曜日に公開されるNゲージ(縮尺一五〇分の一)のジオラマは、興誠高校鉄道研究部(通称・鉄研)が同鉄道の依頼を受けて製作した。一周約十六メートル。国の登録有形文化財に指定されている同駅の転車台や扇形車庫をはじめ、つり橋、ハイキングコースなど細部にこだわったち密さは、高校生が作ったとは思えないほどの完成度。傍らには、廃車になった本物の列車運転台を設置し、模型を操作できるようにもなっている。

 創部は一九八八(昭和六十三)年。その一年前に鉄道マニア同士だった国語科教諭の酒井勇治(現顧問)と二年生の勝瀬哲生=浜松市西伊場町、高41卒、JR東海運転士=が同好会を立ち上げた。勝瀬は「“クラブ昇格にはまず実績を”と、文化祭などで瀬戸大橋や青函トンネルの設計図を模造紙に描き展示したほか、鉄道の写真などを並べた。会員は少なかったが皆、一生懸命に取り組んだ」と話す。

 クラブ昇格後は模型の組み立てを中心に活動。九〇年代からは、校内だけでなく外部のイベント会場にも積極的に顔を出すようになり、県内唯一の高校クラブとして知れるようになった。それに連れ、入学希望者の中には「鉄研があるから」と同校を選ぶ生徒も増えた。

 高柳真之(27)=知立市、高47卒=もその一人。「鉄道マニアの欲求をかなえてくれる高校でした。上下関係がなく、自分の居場所がいつでもあるクラブでした」と鉄研の魅力を語る。高柳は現在、豊橋鉄道の車掌。休日は後輩たちと模型づくりに没頭する。

 ジオラマ館は昨年春から三期に分けて製作。二俣駅に始まり、鳥羽山や天竜川の鉄橋など天浜線沿線の風景を再現している。現在、第一期が終了。次は掛川駅周辺の整備に取り掛かる。前部長の古橋祐介(19)=浜松市和合町、高55卒=は「卒業後も皆が集まって製作をしている。ジオラマには終わりがないので、今よりも設備を充実させ、さまざまな人に見てもらいたい」と話す。

興誠を語る 2年 今泉 拓也さん

 鉄道研究部は、他の学校には無い特色あるクラブです。活動の中心は鉄道模型の製作と展示です。文化祭だけでなく外部での発表を通し、地域での活動の場を広げています。天竜浜名湖鉄道のジオラマも製作し皆さんに喜んでもらっています。OBの方とも力を合わせこれからも活動していきたいです。

(卒業生の氏名に続く(興)は興誠商業学校、(高)は興誠高校(数字は卒業回数)、文中敬称略)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索