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気賀高校90周年 ひろ丘に輝く

今、学校は(5) 百人一首大会

古典への熱気 全校に

学校行事の一つ、伝統の百人一首大会=細江町の気賀高で

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 学校で長年行われている行事の一つに百人一首大会がある。全校生徒が参加して開かれており、生徒たちは真剣な表情で札を取り合っている。

 大会は国語科が授業の一環として、古典の知識を学びながら日本古来の世界に触れる機会になればと一九七八年から始めた。初めのうちは各クラスから選手五人が選抜され、クラス対抗戦で行われた。

 十五年ほど前からは「古典を大切にする場に」と、全校生徒が参加し毎年二学期末に開催するようになった。競技はクラス対抗に個人戦を加えた。読み手は国語科教諭が担当していたが、全校生徒が参加するようになってから「広い会場でよく声の通る人がいい」と、母校で以前国語教諭として古典を教えていた細江町気賀、竹内玄三(80)が務めた。

 生徒たちは、大会を前に授業以外に暇をみては百人一首を懸命に暗唱して臨んでいる。会場の体育館では互いに向かい合い、並べた札の位置を確認するなど熱気に包まれる。「夕されば小倉の山に鳴く鹿の…」と読み手の上の歌を聞き漏らさないように札を探す。「あった」「取った」などと生徒たちの声があちこちから飛び出す−。そんな光景が毎年繰り返されている。

 今も読み手を務める竹内は、奥浜名蕉風吟詠会を主宰して子どもたちに詩吟を教える一方、お年寄りたちには漢詩づくりを指導する。古典づくしの人生の中「百人一首大会は生徒たちが古典の世界に近づくとてもいい機会。学校だけでなく正月の遊びとして家族でも楽しんでほしい」と願う。大会は今年も十二月に開かれる予定。

(文中敬称略)

 

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