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気賀高校90周年 ひろ丘に輝く

OB編(4) 細江町議会議長 加藤 宗市さん

定時制で幅広い知識

細江町議会議長として頑張る加藤さん=細江町役場で

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 引佐高当時の一九四八年、四年制の定時制が開設された。定時制は五一年、気賀高となってからも五四年まで続いた。廃止直前の五三年三月の卒業生の一人に細江町議会議長を務める加藤宗市(73)=細江町=がいる。

 十三人兄弟の五男だった加藤は、小学校を出たら働くことを余儀なくされた。四六年四月逓信講習所に入り電信技術を習い、翌年には引佐町の引佐郵便局へ配属された。

 郵便局では電報などの仕事に従事。働きながらも「幅広い知識を得るためもう一度勉強したい」という思いにかられ、職場に定時制の先輩もいたこともあって四九年、定時制へ入学した。

 週二回夜勤の仕事があり学校を休まないといけない日もあったが、同僚に「行ってこい」と励まされ登校した。学校の同級生は仕事もまちまちで「違う世界の話を聞けて面白かった」。

 冬の寒い時は職員室で先生、生徒がそろって火鉢を囲んで人生を話し合ったことも。県西部の定時制の高校生たちが集まったスポーツ大会にも参加。二年生の時、担任船越安夫(故人)に勧められ弁論大会に出場したことは懐かしい思い出だ。

 加藤が入学した時は十三人いた同級生も卒業時は四人に。そのうち杉浦忠司=細江町=、夏目三郎=浜松市=とは今も顔をあわせる。九〇年郵便局を退職したが、四十三年間勤めたうち半分は組合活動に専従した。

 そんな下地もあって政治の世界に目を向け、地域の人たちの応援もあって翌年、細江町議となり九九年からは町議長を務める。「人生を振り返ると四年間の高校生活があったからこそ今がある」と強調する。

(文中敬称略)

 

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