トップ > 静岡 > 高校・大学周年特集 > 気賀高校90周年 > 記事

ここから本文

気賀高校90周年 ひろ丘に輝く

OB編(2) 引佐町長 長山芳正さん

地域のために恩返し

今の人生があるのも気賀高での生活があったからと語る長山引佐町長

写真

 「山奥から気賀高へ通学するのは大変だったが、頑張ってきただけ今の自分があるような気がする」−。一九五八年三月卒業した長山芳正(64)=引佐町渋川=はしみじみ語る。九一年から同町の町長に就任、現在四期目を迎え、町の発展に全力を傾ける日々を歩む。

 長山は四四年、戦争で父を亡くし祖母、母、弟の四人暮らしとなった。苦しい生活の中で「地元の学校へ行きなさい」と母政子(86)の一言で気賀高へ。愛知県境に近い自宅から一時間以上かけて通学した。「帰宅すると夜の七、八時」と懐かしむ。

 長山は三年間過ごした高校生活を「純朴でまじめな生徒が多かったし授業も楽しかった」と言う。半面「自分は家長としての役目もあり地域との付き合いや家業の林業の仕事と、まさに学業と家業の両立で結構大変だった」と苦労を話す。

 在学中は同町の方広寺派総本山・宗務総理の住職新野宜晃=浜松市=、元社会福祉施設・浜松ゆうゆうの里に勤めた長谷川献=同市=らと親交を深め、今も交流は続いている。

 長山は卒業を前に「今後のことを考えれば経済の知識を深めた方がいい」と、担任の北岡功(故人)や母の強い勧めもあって、愛知大学法経学部経済学科へ進学した。その後「自分の人生はまさに地域の皆さんに支え育ててもらったようなもの。これからは町や地域のために恩返しを」と政治の世界に進んだ。

 引佐町議を四期勤め、温厚で実直な人柄、地域の厚い信頼を支えに町長として奔走する。弟の憲次=浜松市=も兄の後を追うように気賀高に入り卒業後、司法書士として頑張る。

(文中敬称略)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索