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気賀高校90周年 ひろ丘に輝く

歴史編(1)開校

尋常小学校に“間借り”

気賀実科高女当時の裁縫授業風景

写真

 気賀町立女子技芸学校は教育界に新しい風が吹く中、気概あふれる当時の三代目気賀町長吉田五郎が「これからは女子教育も欠かせない」と英断を下し、気賀尋常高等小学校に併設する形で開校した。

 二年間の修業年限でスタート。被服や調理、編み物といった家庭科を中心に、国語や算数、書道などの普通教科を取り入れた。尋常小学校に間借りしての開校。体育大会、卒業式は小学校と合同で行われたという。

 当時、女子を対象とした学校は引佐郡内になかっただけに、周辺の町村からも向学心あふれる女子生徒が通った。技芸学校は一九一八年、気賀町四代目町長の気賀賀子治が女子教育のさらなる必要性を訴え、町立気賀実科高等女学校に昇格。一九二八年には県気賀実科高等女学校、四三年には県気賀高等女学校と発展を遂げていった。

 気賀実科高女を三九年三月に卒業した夏目安恵(81)=浜松市三方原町=は、一時間に一本という軽便鉄道を利用して通学した。当時の校風を「生徒はまじめで、上級生が下級生の制服を縫うのが恒例で楽しかった」と振り返る。当時は戦局も不安定で、出征兵士を送り出したこともしばしばあったという。

 裁縫が得意だった夏目は同校卒業後、裁縫の技術を究めたいと東京の専門学校に進んだ。卒業後は母校をはじめ三ケ日高や浜名高など家庭科教諭を務めた。最近は進路に迷う生徒も多いと聞き「若い人たちに打ち込む“何か”を見つけて頑張ってほしい」と長年の教員生活に裏打ちされたアドバイスを送る。

(文中敬称略)

 

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