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磐田南高校80周年 磐田が原の台地に

第4部 OBと語る 鈴木 ま起さん(最初の女生徒・高4回卒) 広い視野 身につけて

 戦後の学制改革で、男女共学となった磐田南高校。鈴木ま起さん(68)=磐田市国府台、高四回卒=は、初代の女生徒の一人。現在は自ら興した会社を経営する一方で、民生委員として福祉の分野でも活躍する。一年生の木俣美枝子さんと中島理子さんが、共学になったばかりの学校の様子などについて聞いた。

     ◇

 −初めての女生徒として困ったことはありましたか(木俣)。

 「まず入学することについて、いろいろ言われた。『女の子が勉強したら嫁に行けなくなるよ』と。でも戦後に急に男女平等って言われて『新しい女性にならないと』という気負いもあって、入学した。トイレや更衣室など学校の準備もできてなくて、困ったことも。勉強は同級生の男子より少し遅れていたから、悔しかった。一年間、別クラスで一生懸命勉強して、追いついた」

 −同級生と結婚されたと聞きましたが、どういう縁だったんですか(木俣)。

 「地学部で一緒で、友だち同士という感じかな。望遠鏡で観察したり、岩石の採集に行ったり。当時は地学部や生物部など理系の部は一緒に活動していて、科学展も開いた。仲間とは今でも良く会っていて、そのころの活動状況を本にしようという話もあります」

 −女性と男性が協力して科学展をやるなんて、当時は珍しかったでしょうね(中島)。

 「全国でも初めてと言われていた。当時は文系的なことにも、興味を持っていた。哲学や文学などの本を読んでは、みんなで議論していた。楽しかったですね」

 −磐南で学んで良かったなということはなんですか(中島)。

 「それまでの女性の考え方とは違う、男性と同じような考え方ができるようになった。今の磐南生に望むことは、いろんな角度で物事を見てほしいということ。民生委員をやっていると、南高の卒業生はどうしても行政的な視点でものを見ていることに気付く。地域福祉などは、もっと住民側の立場に立つような視点も必要ですね」

 −充実した時間を過ごせました。ありがとうございました(二人)。

磐南を語る 3年 恩田 一寿さん

 磐田が原の台地にある磐南。それは学校ではなく、われわれにとっての修行の場である。毎日の授業はとても速く、しかも内容が高密度なので、集中していないととんでもないことになってしまう。しかし、勉強だけでなく、部活やその他の行事もまさに修行だ。そんな修行の場にいる人々は、みんな自己を向上させようと自分から進んで修行に励んでいる。

(文中敬称略)

 

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