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磐田南高校80周年 磐田が原の台地に

第4部 OBと語る 松下芳夫さん(中8回卒) 頭のキャパを大きく

 磐田南高校の卒業生には教師が多いが、その草分け的存在が松下芳夫さん(86)=磐田市二之宮、中八回卒。終戦直後に教師になり、県立高校の校長や静岡市教育長を歴任した松下さんに、教育学部志望の二年生、江間智美さんと榊原史乃さんが話を聞いた。

     ◇

 −いつごろから教師になろうと思ったのですか(江間)。

 「教師になるつもりはなかった。父も兄も教育者という家庭に生まれたけど、はにかみ屋でとても人の前で話せるとは思っていなかったから。敗戦が契機で、することがなくなり地元に戻ってきたとき、新しい憲法について教える教師が必要で、法学部卒だったからと自分が頼まれた。それで教え始めたのが教師のきっかけ」

 −学生時代は、一日にどれくらい勉強しましたか(榊原)。

 「十二時くらいまではやっていたなあ。勉強を終えた時に、除夜の鐘の最後を聞いた覚えがある。当時は東京の一高のマントにあこがれていたからね」

 −教師時代は、何をモットーに、生徒に何を伝えようとしていましたか(江間)。

 「一言では難しいね。人間が人間らしく生きる力を持たせるということかな。自分の判断で生きていける生徒を送り出したかった。自分で考えて自分の足で立てる人間を、と。君たちは、教育についてどう思っているの」

 −今の学校の先生は、無難で同じような先生が多い。自分が先生になって、何かそういうのを変えられれば、と思っています(江間)。

 「良い考えだね。大学の教育学部で学ぶことも大切だけど、教育理論だけではダメ。頭のキャパ(容量)を大きくして、いろいろな知識や教養を身につけて。多くのことを知っている先生は、生徒に愛される」

 −いろいろ考えていらっしゃるんですね。今日はありがとうございました(二人)。

 「南高の生徒は、さすがにしっかりしてるね。あくせくテストの点数だけ気にしないで、もっと剛気にバンカラに大きくなって。君たちは私がこうやって話をしたから、いい先生になれると太鼓判を押しましょう」

磐南を語る 3年 新木 早苗さん

 磐田南高校…とても古く格式のある校舎が、まずポイントである。一度見たらきっともう忘れないだろう。それほどインパクトが大きいのである。しかし、中に入ってみると、今までの磐南生たちが残してきた伝統や思い出がにじみ出ている。とても温かい校舎なのである。磐南の生徒たちがコツコツと作り上げてきた伝統、そして校舎。私はとても誇りに思っている。

(文中敬称略)

 

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