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磐田南高校80周年 磐田が原の台地に

第3部 磐南の今 定時制(下) 人気の『三修制』 出席率後押し

出席率が高い今年の1年生のクラス

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 磐南定時制の今年の一年生は、これまでと少し違う。募集四十人のところ、通常より多い五十七人の応募があった。入学後の出席率も九割を超える。毎年二年生になるとやめる人がいて一クラスに減ってしまうのだが、来年は二年生も二クラスになるかもしれない。

 この現象の背景には「三修制」と呼ばれる制度がある。定時制は普通、四年間で卒業するが、静岡中央高校通信制課程の通信教育を併修して三年間で卒業できる制度だ。この制度を利用した窪野梨絵さん(21)は「三年で四年分勉強するのはつらかったけど、慣れれば苦にならなかった」と振り返る。

 窪野さんは中学卒業後すぐに定時制に入学し、三年で卒業。短大を経て今春から袋井市役所に勤めている。「全日制に進学した同級生と、結局同じ年に就職できたのも良かった」と笑う。

 三修制自体は以前からあった。本年度から違うのは、モデル校として磐南の教諭が通信制課程の教諭も兼務できるようになり、これまで静岡中央高校まで通っていたスクーリング(面接指導)やテストなどが、同校でできるようになった点だ。現在、三修制で勉強している三年生の吉滝拓哉さん(19)は、「リポートのやりとりなど、時間の節約になる」と新たな制度について評価する。今年の応募人数がどっと増えたのもそのためだ。

 以前は、家庭の経済状況のためにやむを得ず定時制に通う生徒が多かった。しかし、最近はそれ以外の理由で定時制に来る生徒が多い。希望して高校に行かなかったり、中退した生徒が、その後にやりたいことを見つけて高校卒業の資格を取りに定時制に通う例が増えた。宮谷宗良教頭は「そのため、少しでも早く卒業したいという生徒も増えたのでしょう」と三修制の人気を分析する。

 吉滝さんは卒業後、大学進学を希望。「臨床心理士を目指している。中学の同級生より二年ずれているのであせりもある。早く高校を卒業して、大学に行きたい」。昼間は工場で働き、夜は授業。それとは別に通信教育の勉強も。「忙しいけど毎日が充実している」。「夢」の実現のために頑張る姿は、全日制も定時制も変わらないようだ。

磐南を語る 2年 太田 峻さん

 僕は、陸上部に入っている。僕のいる中距離のメンバーはみな、個性的でおもしろく、充実した日々を送っている。入部して早くも一年がたち、まだ大人げないところもあるが、能力的にも精神的にも強くなってきている。だから、これからの大会では、練習の成果を自信にして、良いレースができると思う。結果がどういうものになっても、精いっぱい頑張って高校生活を良い思い出にしたい。僕はこの仲間とともに、突っ走っていく。

(文中敬称略)

 

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