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磐田南高校80周年 磐田が原の台地に

第3部 磐南の今 理数科(上) 部活頑張り人一倍勉強も

磐田南高の理数科授業=同高提供

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 県西部の中学校からトップレベルの生徒が集まる「磐南理数科」。一クラス約四十人が定員で、普通科とは違ったカリキュラムで授業を行う。卒業後の進路は、国立大の理系や医学部がほとんどのクラスだ。

 数学は、二年間で高校課程をすべて終わらせようとするため、進度がとても速い。春休み中に行う「課題研究」も卒業生の印象に残る授業。自分たちでテーマを決めて実験を行い、分からないところは大学の専門家に話を聞くことも。

 三年生の山本恵介さんは、化学の課題研究で乾燥剤に使うシリカゲルの生成をテーマに選んだ。「せんべいを買ってきて、本当に乾燥するか、食べ比べたりしました」と振り返る。毎年、研究の結果は分厚い冊子にまとめられている。

 三年間クラス替えがないことから生まれる団結力も、理数科の特徴。それが発揮されるのが、毎年の文化祭「はぐま祭」での映画上映だ。

 三年生のクラスでは今年、コメディー映画を作った。脚本、撮影、監督、出演のすべてを生徒がこなす。撮影した映像はパソコンに取り込んで編集。「自分は笑いを取る役だったから、はずかしくてとても見られない」と山本さん。しかし、「去年よりは人が集まり、評判も良かった」

 「お堅い人たちが多いのかな」。山本さんは入学前、理数科に対してこういう印象を持っていたそうだ。しかし「おもしろい人も多いし、ぐちを言い合ったり励まし合ったりできる良い友人ばかり」と話す。二年生の白井景子さんのクラスは四十一人で、うち女子は十一人。「最初はぎこちなかったけど、男子が気を使ってくれたからそんなに気にならなかった」と入学当初を振り返る。

 白井さんは理数科では少数派の運動部に所属し、毎日バレーボールの練習に励んでいる。「予習をやらないと授業が大変。でも、部活もあるから時間がない」。しかし、運動部の理数科の生徒は、引退してからの集中力がすごいという。生物部だった山本さんは「受験勉強で強くなると思う」と舌を巻く。

 「エリート中のエリート」と偏見をともなって見られがちな磐南理数科。しかし、仲の良いクラスメートと切磋琢磨(せっさたくま)したり、部活を頑張りながら人一倍勉強もするところに、理数科の本当の姿があるようだ。

磐南を語る 3年 亀田菜央子さん

 ここに載るのは生徒会の人たちだけだと思っていたので、この原稿が書けると知って実はかなり喜んでいる。こんなふうにみんなに「機会」が与えられるのが磐南だと思う。生徒会にも望めばすぐに入ることができるし、さまざまな愛好会だってある。ただ、簡単に手に入る「機会」もそれを使いこなすのは非常に難しい。しかし、私の周りにはものすごい努力をしている人がたくさんいる。私もその人たちを見習って、与えられた「機会」にまずはちゃんと目を向けてみようと思う。

(文中敬称略)

 

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