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磐田南高校80周年 磐田が原の台地に

第2部 部活動、今昔 野球部(下) 勉強のため練習に集中

「磐南にしかできない野球を」と練習に取り組むナイン

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 磐南野球部は、過去に何度か甲子園に近づいた。昭和五十六年、鈴木祥充さん=磐田市水堀、高三十四回卒=が主将を務めていた夏も、ベスト8まで進んだ。

 当時、二年生ながら三塁手のレギュラーだった鴨藤忠博さん=磐田市安久路、高三十五回卒=は「三年生のまとまりがすごかった。背番号をもらえない先輩も最後まで自主練習をやっていて、その姿にレギュラーも発奮した」と振り返る。有名選手がいたわけではなかったが、そのまとまりの良さで勝利を重ねた。

 主将だった鈴木さんは教師の道を歩み、母校でも指導。その後、静岡高校を甲子園に導くなど活躍している。その鈴木さんから母校のメガホンを引き継いだのが、鴨藤さんだ。「みんな素直で、指導にも反応してくれる。その意味で、指導者の力量が試されるチームです」と力を込める。鴨藤さんはそれまで、進学校というよりスポーツで有名な高校で、指導してきた。それだけに磐南に赴任した当時は「試験中は練習が休みになるなど、ギャップを感じた」という。

 しかし、今では「磐南にしかできない野球」を目指している。練習量は少ないかもしれないが、その分、勉強でも集中する。練習をしている時間と勉強をしている時間を合わせて、他のチームの練習量と同じだけ集中できれば、それが磐南の野球だという。「そうして初めて、ユニホームを着てグラウンドに出たときに気持ちでは負けない自信が生まれるんです」

 「OBとしては満足。勉強も練習もぼくらのころよりよくやってる。しかし、監督としては、もっとできるんじゃないかと欲が出てハッパをかけています」。複雑な心境を見せる鴨藤さんの気持ちは選手にも通じている。

 「勉強をおろそかにするようでは、野球も強くならない。それが磐南の野球」と市川晃(ひかる)主将。「監督には人間性についても教わっている。社会に出たとき、野球をやっていて良かったと思えれば幸せ」。他の高校にはまねのできない「磐南野球」で、ナインは頂上の「甲子園」を目指している。

磐南を語る 3年 長谷佳代子さん

 磐南生として、私は磐南生らしくありたいと思う。今、私の周りにいる人たちは、それぞれの世界でキラキラと輝いている。文学や音楽、スポーツなどの分野でたくさんの友人が活躍している。もちろん勉強だって頑張っている。充実している彼らを見ると「磐南生だ!」と思う。そんな友人に囲まれて、私も負けずに輝きたい。磐南の素晴らしいところは、他の何でもなくここに集まっている「磐南生」だと思う。

(文中敬称略)

 

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