トップ > 静岡 > 高校・大学周年特集 > 引佐高校100周年  いなさの丘に > 記事

ここから本文

引佐高校100周年  いなさの丘に

第3部 学校は今(4) 郷土芸能部 下 人生の大先輩に学ぶ

「白浪五人男」を演じる郷土芸能部の生徒ら=引佐町多目的研修センターで

写真

 郷土芸能部が発足したのは一九九六(平成八)年。県内で開催される全国高校総合文化祭(十二年度)に合わせ希望者を募り、結成した。

 経験者がおらず歌舞伎保存会の指導を受けるため、気賀高校(細江町)と連携して取り組むことになった。発足以来、引佐町文化祭や静岡市の県生涯学習フェスティバル、グランシップこけら落としなどに出演。高校生の若々しい演技はいつも喝さいを浴びている。

 歌舞伎は言葉遣い、台本の漢字も難しい。けいこは大変だが、そこは現代っ子。テープやビデオを活用して覚える。三年生で部長の鈴木忠裕君は「一年の時、白浪五人男を演じた。大役をやり遂げたという達成感がたまらない」と振り返る。

 横尾歌舞伎の起源は二百年前とも言われる。戦争で一時中断、現在は県無形民俗文化財に指定され、地元の人たちが大切に守り伝えている。高校生の部活動でも教える方も教わる方も真剣だ。人と違うことをやりたくて始めたという鈴木部長は「歌舞伎の知識はないが、やり始めたらおもしろいし、保存会の人たちとの交流も楽しい」と話す。

 核家族化の現代。お年寄りと高校生の交流の場は少ない。歌舞伎を通じ生徒たちは、人生の大先輩から教わることは多い。けいこの初めと終わりに正座して「お願いします」とのあいさつも、今では自然で気持ちがいい。

(文中敬称略)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索