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引佐高校100周年  いなさの丘に

第3部 学校は今(3) 郷土芸能部 上 歌舞伎の公演へ特訓

保存会の熱心な指導で練習に励む郷土芸能部員ら=引佐町の開明座で

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 学校には文化、生産、運動の各分野に二十八の部活動があり、生徒らは部活動で思い思いに学校生活を楽しんでいる。

 引佐町横尾、東四村コミュニティーセンターにある開明座。地区に伝わる農村歌舞伎「横尾歌舞伎」公演の舞台だ。そこで郷土芸能部の生徒ら約二十人が夏休み返上で練習に励んでいた。十月七、八日の歌舞伎定期公演に向けてのけいこだ。

 甲高い拍子木が鳴り幕が開く。台本を手にした生徒たちが三味線、太鼓の音に乗って演技する。演目は有名な曽我兄弟を扱った「寿曽我対面 工藤館の場」。舞台では気賀高校郷土芸能同好会の生徒も加わる。学校は違うが、これまでの合同けいこで息もぴったり。静かな中に緊張感が漂う。

 そばで演技指導する同歌舞伎保存会の宮田幸義さん(74)も力がはいる。演技で注意を受ければ生徒たちは「はい」と素直にやり直す。「若い人たちは覚えが早い」と宮田さんは目を細める。引佐高OBで歌舞伎保存会の野沢勝会長(75)も時々、顔を見せ助言する。「歌舞伎は古くて難解という印象があるが、高校生たちは新しいものとして受け取っている」と若い役者の熱演に満足そう。

 けいこが始まって約一時間。全員が舞台中央で大仰に見得(みえ)を切って幕が下りる。「あー、足がしびれた」。やっといつもの高校生の表情に戻った。

(文中敬称略)

 

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