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引佐高校100周年  いなさの丘に

第2部 OBは語る(11) 岡田 力三氏 夢捨てず頑張れた

美術への情熱は衰えず今も塑像制作に取り組む岡田力三さん=細江町気賀のアトリエで

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 卒業後、中学校の美術教諭を長年務めた岡田力三(69)=四十八回生、細江町気賀。「体を使うことが好きで実習は楽しかった」と自由な校風の引佐高の良さをしみじみ語る。

 入学者の大半が農業後継者という当時、岡田は美術の先生になる夢を実現したくて一九四七(昭和二十二)年、併設中三年から入学、翌年には農業部へ進学した。

 自宅は引佐町北部の山間の渋川地区。岡田は同級生で小学校長を務めた馬場助信=引佐町的場=と、自転車で二時間半以上かけていくつもの峠を越えて通学した。「行き帰りに将来のことを話し合ったりして苦なんて思わなかった」と懐かしむ。

 実習では畑を耕し、ブドウの収穫に汗を流した。養蚕の時間に桑の葉を取る時、大きなムカデに足を刺されて痛い思いもした。「きつい実習だったが半日の作業もあっという間で、今振り返ると農業高ならではの体験。おもしろかった」

 静大教育学部美術専門コース卒業後、美術教諭として引佐町北部中、細江中などで教壇に立った。

 今は「教員時代にできなかった」と人、銅鐸(どうたく)をテーマに彫刻制作に没頭する毎日。九八年には自宅一角に念願の私設美術館を開設した。

 自らの体験から後輩に言いたいという。「自分がやりたいことを目指せ」と。

(文中敬称略)

 

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