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引佐高校100周年  いなさの丘に

第2部 OBは語る(10) 船越 桂市氏 学ぶ大切さ教わる

「学校は人生の基盤を作り出す大切な場」と話す船越桂市さん=細江町中川の自宅で

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 花、園芸の研究に人生をささげてきた浜松市フラワーパークの前園長船越桂市(67)=五十回生、細江町中川=は、今も一人の恩師のことを忘れない。

 一九五〇(昭和二十五)年に入学した船越を含め、生徒の多くは農家の後継ぎ。「いずれは農業をやるから」と、のびのびした雰囲気での学校生活だった。一年生から三年生まで担任を務めた本居秋津(故人)はそんな甘えを吹き飛ばした。「農学校だから勉強しなくていいことはない」と。

 男子生徒はすべて丸刈りとした。本居はズボンにいつもきちんと折り目のある厳格な人。船越は丸刈りを「しゃれる暇があったら勉強しろということだったのだと思う」。今も同級生の中村準志=同町気賀=、鈴木国松=同町中川=らと会えばつい学生時代を懐かしむ。

 担任との出会いで人とのつながり、学問の必要性を悟った船越。「これからは野菜、米から花の時代」と県農林大学校を経て、農林省九州農業試験場でサツキの品種改良、五七年から県農業試験場でキク栽培と切り花の日持ちの研究を重ねた。八三年、農学博士号を取得した。

 九三年、浜松市フラワーパークの三代目園長となり昨年三月退職したが、今も技術参与として花とかかわり続ける。口癖の「花も人も大切なのは育て方」は引佐高校の教えに通じる。

(文中敬称略)

 

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