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引佐高校100周年  いなさの丘に

第2部 OBは語る(9) 安間 貞夫氏 土が人生の“相棒”

「何事も自分の目で確かめることを忘れないでほしい」と語る安間貞夫園長=浜松市フルーツパークで

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 OBの多くは専業者、あるいは技術者として農業の道を歩んでいる。浜松市フルーツパーク園長の安間貞夫(62)=五十四回生、引佐町井伊谷=は大学でさらに専門知識を学び、農業の発展に尽くすという道を選んだ。

 家業の農業を継ぐため一九五四(昭和二十九)年、農業科へ。浜松市三方原の実習地で大根や茶の収穫に汗を流した。台地は土が固く大根を収穫する時何度か折ってしまい先生に怒られたという。安間は「物事を注意深く観察し、書物の知識だけでなく本物を見、体験するのが大切」と実習の教訓を振り返る。

 授業では、農業に関する新しい栽培技術がよく紹介された。先生だけでなく農業者である親の関心も高く、学校は教育に熱心だった。卒業時は高度成長期のとば口で、農業より工業の発展が注目を集めていた。でも、体を動かすこと、機械より土いじりが好きということもあって静大農学部へ進学した。

 卒業後、千葉県農業試験場を振り出しに浜松市にある県農業試験場や落葉果樹試験場などで果樹栽培や稲の大規模農法に関する研究指導と農業一筋。

 九八年、フルーツパーク園長となり、今も土が人生の“相棒”だ。見学の小学生らに「バナナの木に実がどうなるのか観察して」などとよく話しかける。

 学生時代の“体を動かす”教訓が脈々と息づいている。

(文中敬称略)

 

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