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引佐高校100周年  いなさの丘に

第2部 OBは語る(5) 山本 実氏 ミカンの栽培に情熱

農業の道を選んでよかったと語る山本実さん=三ケ日町只木で

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 「高校時代、農業がとてもやりがいのあることを教えてもらったおかげで今日の自分がある」。ミカン畑を見回りながら山本実(67)=四十九回生、三ケ日町只木=は卒業後、農業一筋に歩んできた人生を後悔しない。

 山本は戦後まもない一九五〇(昭和二十五)年に引佐農高へ入学した。当時の生徒は細江、引佐町の農家の後継者が多く、三ケ日町からの入学は少なかったという。「自宅から遠くの学校に行きたいという気持ちが強くて、二俣線に乗って学校に通うのが楽しかった」

 三年生の時、校内でOBの集まり「引佐郡4Hクラブ」の発表会が開かれた。先輩たちの農業体験談でおもしろさ、農業にかけるOBたちのバイタリティーのすごさに山本は圧倒された。「学校での知識だけでは通用しない農業は大変だが、なにか魅力がある」

 卒業後「高校生の時に感じた農業の素晴らしさを自分も体験したい」と迷わずミカン栽培の世界に飛び込んだ。当時は畑の開墾もくわを使っての作業で大変だったという。いち早く農作業に機械を導入、高品質のミカン栽培に情熱を傾けてきた。今では同町で押しもおされぬミカン農家に。

 後継者たちの指導に当たりながらいつも言う。「人生に目標、やりがいを見つけ、実現のための努力を惜しまないでほしい」と。

(文中敬称略)

 

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