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引佐高校100周年  いなさの丘に

第2部 OBは語る(3) 野牧 正雄氏 町内屈指の花農家

花の品種改良に没頭する野牧正雄さん=引佐町花平で

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 「歌を口ずさみながら、花をつくる」と卒業アルバムに記した通りの人生を送っている野牧正雄(67)=四十九回生、引佐町花平。町内屈指の花農家として、高品質と独自性で高い評価を受ける。「高校時代に“農業で頑張るぞ”という何事にも負けない根性を学んだ」と語る。

 野牧家は祖父、父と続く農家。野牧は一九五〇(昭和二十五)年、引佐高へ。一年生の時には猛勉強したが、二年からは遊びぐせがついたという。「大勢の仲間が首(退学)になったが、自分だけはなぜか助かった」と苦笑する。

 家業を継ぐと、すぐに花専門となり、規模も拡大。現在は、露地中心に約百五十アールで季節の花を生産している。「鼻歌もうたって、好きな花作りを楽しんでいる」

 野牧にとって大きな教訓となったのが、六二年の極東寒波だ。当時、主力だったアカシアが寒波で全滅に。その時、品種改良の必要性を痛感し、「常に人以上のことをやる」がモットーになった。以来、品種改良に没頭する毎日。十年かかったベニキリシマツツジ「野牧」など、数々の新品種の商品化に成功した。

 価格低迷など、花の生産も厳しい時代が続くが、野牧は「みんながあきらめかけている時代こそ、良いものが見つけられる」と意気込む。言葉から実績に裏打ちされた自信がのぞいた。

(文中敬称略)

 

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