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引佐高校100周年  いなさの丘に

第2部 OBは語る(2) 高井 統市氏 組織培養の苗開発

今も組織培養によるランの苗開発に余念がない高井統市さん=引佐町横尾で

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 日本で組織培養による洋ラン苗の開発、生産にいち早く取り組んだ高井統市(62)=五十四回生、引佐町横尾。「高校時代にもっと勉強しておけば仕事にも苦労しなくて済んだ。後輩たちはしっかり勉強を」と語る。

 高井家は庭木やキクの育苗が家業。一九五四(昭和二十九)年、跡を継ぐために引佐農高へ。「級友たちも農業後継者。進路が決まっており、のんびりしてた」と当時を振り返る。

 高校時代はもっぱら、柔道部で丸井淳平=細江町気賀=と練習。ただ、交配による品種改良の授業が好きで『キクの品種改良』の卒業論文で優秀賞を受けた。今も自慢の種だ。

 卒業し家業を継いでまもなく、新聞で組織培養で優秀苗が生産できることを知った。

 もともと研究熱心。「これからの苗生産は組織培養が主流になる」と六四年、「引佐メリクロン」という会社を設立、独学で組織培養によるラン苗の研究に取りかかった。当初数年は「資料もなく、見よう見まね。ものにならなかった」というように苦闘の日々の連続。軌道に乗ったのはシンビジウムの苗から。十年ほど前からリカステゾクという品種の開発に没頭する。

 景気低迷も手伝って価格の安いランも登場。「これから生きるためには高品質のラン開発が不可欠。これからも学校当時の研究にかけた情熱で頑張っていきたい」 

(文中敬称略)

 

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