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引佐高校100周年  いなさの丘に

第1部 歩み(9) 全国初の産業技術コース 枠こえた学習内容

1984年に開かれた文部省研究開発指定校の研究発表会=引佐町の引佐高で

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 一九八二年から文部省の研究開発指定校を機に、引佐高は新しい総合型の職業高を目指して研究に取りかかった。変革期に校長を務めた小池謙吾(73)=周智郡森町、現・県農林大学校講師=は「期待される学校にしたいと教員一同頑張った」と振り返る。

 農、工業という壁を取り払い、これからの産業界を担う人材育成を狙いに全国で初めての産業技術コースが翌年、試行された。農業、園芸、生活科各一学級、機械科三学級の六学級編成のうち、農業、機械科各一学級を充て、同コースを新設。全国初とあって教員、教科書などの問題があったが、文部省、県などが実現に奔走した。

 コースは一年生で農業、工業、情報など総合分野を学習。二、三年生で農業、工業、進学コースに分かれ専門的に学ぶ。コース導入のため、同校にこの年、第一産業技術実習棟が建設され、バイオ実習装置やパソコン四十五台が配備された。

 八四年十一月、沖縄県から宮城県まで二百人を超す教育関係者が同校に詰めかけた。三年間の成果を公開する発表会。全国の職業高では新たな活路を見いだそうと必死。公開授業を見学した参加者は農業は農業、工業は工業という従来の枠をこえた学習内容に驚かされた。

 小池は「引佐高にとって産業技術コースが導入されたことはよかったと今も思う」。引佐高にとって新しい総合型職業高となるための本当の苦労はこれから始まった。

(文中敬称略)

 

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