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浜松市立高100周年 心に誠・愛・節

部活動(4) なぎなた部 “王者”の伝統維持へ努力

気合の入った掛け声をかけながら練習するなぎなた部員=浜松市立高校で

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 「整列。正座。正面に礼。先生に礼」。浜松市立高校なぎなた部が練習を始める前、号令をかける部員の声が同校の長刀(なぎなた)道場に響く。部員は号令に従いきびきび。続いて声を合わせて練習前のあいさつ。「こんにちは。よろしくお願いします」

 「礼に始まって礼に終わる」という日本の武道のお手本のような部員たち。「礼儀作法は自然と良くなりました。歩くときも胸を張るようになったので、姿勢がきれいになります」と前部長の三年生、栗原幸穂さんも笑う。

 剣道と同じような防具を着けて、同じように相手を攻撃するが「いかに一本を取るかで勝負する剣道とは違って、なぎなたはいかにきれいに打つかで勝負。形にこだわるのです」とインターハイ出場経験のある三年生の頓宮(とんぐう)由己子さんは説明する。部活動紹介などで先輩がなぎなたを披露する姿を見て「かっこいい」と入部する部員もいるほどだ。

 県内になぎなたの部活動がある高校は三校。市立高校は長くその頂点に君臨していた。しかし、二〇〇三年に開かれる静岡国体でなぎなたの会場となる吉田町が、数年前から地元の子どもたちになぎなたを練習させるようになり、最近では吉田高校が強力なライバルとして出現した。今年のインターハイ県予選でも同校と接戦を演じ、団体戦では最後まで決着が付かずに代表者戦にもつれ込んで惜しくも敗退した。

 市立高校は、高校に入ってからなぎなたを始める部員がほとんどで、毎日指導してくれる監督もいない。必ずしも十分とはいえない環境の中で強さを保つ秘けつは、先輩から後輩への指導と部員同士の話し合いにある。

 「県の強化選手に選ばれた先輩や仲間は練習会に参加します。戻ってくると他の部員は“どんな練習をしたの”と聞いて、自分たちの練習に取り入れるのです」と二年生の鈴木摩耶さん。逆に、国体やインターハイに出場する選手には、ほかの部員たちが部を挙げて応援する。

 十三日に宮城県で開幕する今年の国体にも、二年生の部長、鈴木千晶さんが県代表として出場。「先輩や仲間がすごく応援してくれるので、本当にうれしい。自分の力を精いっぱい出して戦いたい」。市立高校なぎなた部の期待を背負って、千晶さんは力強く国体への抱負を語った。

(文中敬称略)

 

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