トップ > 静岡 > 高校・大学周年特集 > 浜松市立高100周年 心に誠・愛・節 > 記事

ここから本文

浜松市立高100周年 心に誠・愛・節

部活動(3) 放送部 全国コンテスト常連校

映像や音声の編集機器を前に集まる放送部員=浜松市立高校で

写真

 放課後、放送部が活動する浜松市立高校二階のスタジオに職員室や事務室から、「〇〇先生を呼び出してください」と内線電話が入る。依頼を受けた当番の放送部員がマイクの前に座り、全校に放送でアナウンス。「“伝達”と呼ばれる仕事です。放送部の大事な活動の一つです」と二年生の部長、渥美裕江さんは説明する。

 校内に美声を響かせる放送部に入部するためには、“オーディション”がある。各学年八人の上限がある放送部には、毎年入部希望者が殺到するが、発声と先輩の面接で選ばれた部員たちは精鋭ぞろい。放送部のもう一つの重要な活動の結果が、それを証明している。

 毎年開かれる、NHKが主催している全国高校放送コンテスト。市立高校放送部は、朗読、アナウンス、映像作品、ラジオ作品などの部門で競うこのコンテストの常連校なのだ。今年も朗読と映像作品、ラジオ作品の三部門で出場。朗読部門で三年生の阪口奈美さんが準優勝した。

 約三百人の中から二位に輝いた阪口さんは「中学生の時から放送部に入りたいと思っていた」と振り返り、「あこがれていた大会で、最後にいい成績が取れて良かった」と目を細める。

 放送部では、このような大会に出るための発声練習や、文章を読む練習が欠かせない。三年生の前部長、田中千朝さんは「話し方がきれいになったと言われます。普段は遠州弁を連発していますが」と笑う。放送部の顧問の柳本宗春教諭も「自分も学生のころは映画を作ったりしていた。画一的な読み方ではなく、生徒の持ち味が出るように朗読や映像、ラジオの作品の指導をしています」と話す。

 大会では映像やラジオの作品も出品する。今年の映像作品は「同性愛」をテーマに女子校ならではの作品を制作。部員自らが脚本を書き、出演しているので「恥ずかしくて見せられません。お蔵入りです」と口をそろえるが、女子校を舞台に同性愛者の心の葛藤(かっとう)や、自分が同性愛者だと表明するカミングアウトについて、ドラマ仕立てで描いた力作だ。

 「テーマを決めて脚本を作ったり、映像を編集したりして番組を作るのは充実感があっていいですよ」と渥美さん。教職員の伝達事項の放送や体育大会でのアナウンスなど学校の裏方で活躍する一方で、自分たちの考えていること、主張したいことを表現する活動に、放送部員たちの学生らしい別の顔があった。

(文中敬称略)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索