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浜松市立高100周年 心に誠・愛・節

部活動(2) シンクロ部 「楽しく泳ぐ」を伝統に

華麗な演技を披露するシンクロナイズドスイミング部員ら=静岡市内のプールで

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 映画「ウォーターボーイズ」で話題のシンクロナイズド・スイミング。モデルとなった高校は、実際は水泳部が文化祭限定でやっているのだが、浜松市立高校には全国でも数少ないシンクロナイズドスイミング部がある。

 創部は昭和三十年代。昭和三十二年の静岡国体で、エキシビションとして県西部の競泳選手経験がある女性たちが、即席でシンクロを披露した。そのときチームの世話をした清水公(いさお)さん(76)が「市立高校で部活としてやろう」と、昭和三十六年に部を立ち上げた。

 三十九年には日本選手権でチーム、デュエット、ソロともに五位以内に入る健闘を見せるなど、創部当時の市立高校シンクロ部は大会でも良い成績を残した。しかし、次第にクラブチームが興隆し、実力に大きな差をつけられているのが現状だ。

 市立シンクロ部は、高校生から競技を始めた部員がほとんど。「シンクロをやりたくて市立に入った。楽しく泳ぎたかったから」と前部長の三年生、上久保明子さんも振り返る。しかし遅く始める分、小中学生のころからシンクロの練習をしているクラブチームにはかなわない。

 大会で披露する演技の振り付けや曲は、部員が話し合って考える。「祭り」「パーティー」などのテーマを決め、それに合った曲を決めるためにCDを何十枚も借りてきて選ぶ。水着やメークも手作り。「水着にスパンコールを縫いつけるなど、全部自分たちでやります。そういう作業も楽しい」と二年生の副部長、山本尊子さん。年に一回の大会は「やはり一番の目標。実力が及ばないのは悔しいけど、強いチームの技を盗みます」と二年生の部長、竹内優美さんは力を込める。

 部員はみな「シンクロが楽しい」と口をそろえる。今も大会などに顔を見せる清水さんは「“シンクロをやりたい”という気持ちが伝わってくる。その気持ちが部として続いてきた原動力では。私もできるだけプールに足を運ぶようにします」と目を細める。「卒業しても何らかの形でシンクロを続けたい」と上久保さんも目を輝かせる。競技が本当に好きそうだ。

 部員は現在十四人。「一緒にシンクロをやる新入生がたくさん入ってほしい」と山本さんは期待する。約四十年の伝統を支えてきた“楽しく泳ぐこと”への熱い思いが、今後も多くの後輩に伝えられていきそうだ。

(文中敬称略)

 

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