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浜松市立高100周年 心に誠・愛・節

部活動(1) 生物部 少ない部員 大きな成果

和気あいあいといった様子で活動する生物部員=浜松市立高校で

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 浜松市立高校教室棟の一階、第一生物教室のかたすみに数十個のビーカーが並ぶ。それぞれのビーカーの中には、小さなミジンコがうようよ。「数百匹はいると思います。エサをやったり、掃除をしたり、ミジンコの“世話”をするのが、生物部の毎日の活動です」と二年生で部長の村上登樹子さんは笑う。

 もちろん、ミジンコは研究のために飼育されている。現在は「魚から出る化学物質“カイロモン”がミジンコにどういう影響を与えているか」という難解な研究に取り組んでいる最中だ。

 部員は二年生三人、一年生四人。小所帯だけに互いに仲が良く、和気あいあいといった感じで研究に取り組んでいる。上下関係の風通しも良く、はたから見ているとだれが先輩でだれが後輩か分からない。

 入部した動機はいろいろ。「動物が好きだから最初から生物部に入部した」と話すのは“正統派”の二年生、竹田純美世さん。一年生の山本麻友美さんも「獣医師になるのが夢。生物部にはいろんな生き物がいるから楽しい」。

 一方で「学校で飼っているハクビシンの“しんちゃん”にほれて入部しました」と打ち明けるのは一年生の古橋結子さん。入部の動機は“不純”でも、仲間と一緒に活動をしているうちに「実験とか合宿とか、部活動が楽しくなった」と一年生の奥村早也香さん。

 約千二百人の生徒がいる同校では、生物部は少し「影の薄い」存在。毎日活動しているのに、「吹奏楽部や運動部と違って、活動がほかの生徒の目に映らないから、何をやっているのか知られていないみたい」と二年生の内山香苗さん。「カエルの解剖とかやってるの?」と聞かれることも多いという。

 しかし、生物部は研究発表などの賞を毎年のように獲得している“強豪”。昨年も全国高校総合文化祭に出場し「ミジンコの研究」を発表した。過去には日本学生科学賞共同研究の部で内閣総理大臣賞に輝いた卒業生も。部員らは「目立たないけど、取るものだけは取っています」と活躍を控えめに自慢する。

 「目立たない部だけど、自分は生物部員で楽しんでるから」と一年生の松山祐実さんも話す通り、部の活動は充実している様子。この時期も体育大会、修学旅行を控え慌ただしい中、研究成果を“締め切り”までに論文にまとめる作業に忙しい。教室では夜遅くまで、パソコンに向かう部員の声が響いていた。

(文中敬称略)

 

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