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浜商野球 栄光の80年史神宮大会で星陵と対戦 平成4年
1991年に生まれた新チームは、秋季大会で前年に続き西部大会優勝。県大会では準決勝で東海大工に敗れ、3位決定戦で静岡に負け東海大会出場を逃したが確かな手応えをつかんだ。 東海四県4位校による明治神宮大会東海代表決定戦では岐阜北、日生二を連破し代表権を獲得。明治神宮大会では一回戦で関東代表、佐野商(栃木)を11−1で下し、準決勝で松井秀喜(現ニューヨークヤンキース)を擁する星稜(石川)に敗れたが、自信をつけた。 翌92年の春季大会でも浜商は西部地区大会準優勝。しかし県大会準決勝で秋に続いて東海大工に5−7で敗退。部員たちの夏の目標には優勝とともに「打倒、東海大工」が掲げられた。 「練習終了が午前零時を回ることもあった」。小幡大輔(平5卒)=横浜市戸塚区=が振り返る猛練習を経て、浜商はそれまでの強さが本物であることを夏に実証する。 静岡大会で、浜商は初戦二回戦で吉原商に11−2、三回戦は焼津中央に8−2、四回戦は磐田農に9−0と横綱相撲。準々決勝では秋と春の県大会で敗れた優勝候補の筆頭、東海大工に4−1と雪辱を果たした。塩田武充(同)=浜松市和田町=は「一番大切な試合で勝てた」と歓喜。部員たちの目に甲子園が見え始めた。 そして迎えた準決勝の相手は桐陽。浜商は1−2で迎えた三回に逆転したものの、1点を奪い合うシーソーゲームの末、6−7で涙をのんだ。 あと一歩で逃した甲子園。それでも福田和茂(同)=東京都練馬区=は「松井選手と対戦できたのが思い出」。平川智一(同)=浜松市佐藤2丁目=も「長野や四国に遠征し、雨で観光ができたときは楽しかった」。苦しさ、悔しさを楽しい思い出に変えられるほど充実した野球部生活だった。 ▽平成5年度卒業生=小幡大輔、尾崎寿年、杉田英基、小川武日児、豊田学宏、森田真和、平川智一、塩田武充、福田和茂、大橋紀之、坪井秀充、安田大輔、宮野貴由、河合英孝、坪井啓悦、坂部憲作、村松和史、原田大介 文中敬称略 PR情報 |
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