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浜松西高80周年 西山台に時移り

未来編 座談会(上) 中高一貫で時間にゆとり

「自分探しの感動体験を」と語る石田邦明校長(右)と、川島順三同窓会長=浜松西高で

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 石田邦明校長、川島順三同窓会長、高等部生徒会長の二年古山雄介、同副会長の二年礪波(となみ)豊、中等部生徒会長の三年小嶋さゆりに、創立八十周年にあたってのそれぞれの思いや浜松西高の伝統、中高一貫教育の現場、学校づくりの目標などを語り合ってもらった。

 −創立八十周年の節目に当たって

 石田 西高の伝統とは、と考える機会が多かった。西山台という土地は一つの象徴的な場所。先生と生徒が切磋琢磨(せっさたくま)する道場。根本に校訓の知・仁・勇がある。先生、生徒が校訓を大切にし、身につけようとやってきた。

 川島 初代校長が建学の精神で掲げた知・仁・勇と今のそったく宣言。ある意味でつながっている伝統。八十年間一貫しているものはやはり知・仁・勇だろう。

 古山 普段の生活の一日一日の積み重ねが伝統。勉強も運動も頑張り、遊ぶ時は思いきり騒ぐ。先輩から受け継ぎ、後輩にも伝えていきたい。

 礪波 七十周年から何が変わったかと言えば、中等部ができたこと。大きなことだと思います。

 小嶋 節目の年に在籍していられてうれしい。

 <中高一貫により高等部の生徒が半分になった。団体スポーツが成り立ちにくくなったこと、体育館など活動場所の確保が難しいなどの理由から、なくなった部活動もある>

 −中高一貫教育のプラス、マイナス両面について

 石田 中等部生よりパワーのある高等部生が半分になれば、全体的に活力低下するのは自然なこと。これはマイナス点。でも、中一から高三まで縦割りのグループを作って部活の悩みを聞いてあげるとか、そういうことも一貫校ならできるかな。部活は一つもつぶしたくないが、現実はいろいろな課題があって活動停止、統廃合が起きているのも事実。

 川島 中高一貫は文武両道の武にとってマイナスもある。個人プレーならいいが、団体は好きな競技ができないし、ハンディを負うね。

 古山 中等部生と一緒に(テニス部の)練習をしています。切磋琢磨して互いに向上できるのがプラス面。ただ、練習時間が減った。中等部と高等部部員の間に壁もある。

 礪波 勉強面では、中高一貫はあまり良くないのではないかと思っていた。自分自身が高校入試で得たものがとても大きかったから。高校入試がないまま、もっと大きな大学入試にいってしまっていいのかなと。でも、六年間という時間のゆとりがある分、中高一貫の方がいいのかなと思い始めている。

 小嶋 (英語部の)活動では、先輩に教えてもらえる。だけど、レベルの違いなどで迷惑がかかっているのではと不安もある。勉強の面では、高校の先生に教えてもらえ、高校の内容を学べるのがいい。他校の友達が勉強に一生懸命なのを見て、受験はあった方が良かったかなとも思う。

 石田 この時期に他の学校ではできないことにチャレンジしたら。本を百冊読むとか、科学、数学コンテストに出て日本中の同世代の人と知り合うとか。肥やしになることをたっぷりやって、視野を広くすることが必要だね。

 川島 高校受験がないのは最大のメリット。存分に自分を見つめ、自分探しをするには、一貫校は非常にいい条件。人にはその人にしかない、いいものがある。それを見つけて人のために役立って。感動は力になる。大きな感動体験をすることを勧めたい。

(文中敬称略)

 

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