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浜松学芸高100周年 学芸の詩

同窓生編 劇団四季で輝く2人 鍛錬重ね、射止めた役

「オペラ座の怪人」で歌姫に歌で愛を告げる怪人役の高井治さん(左)=昨年、広島市で

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 劇団四季のミュージカルで二人の音楽科同級生(13回生)が活躍中。「オペラ座の怪人」で怪人ファントムを務める高井治と「赤毛のアン」リンド夫人役の平野万里で、全国のミュージカルファンらを沸かせている。

 高井は浜松市の生まれ。高台中三年の時、信愛の文化祭でOBのバリトン歌手牧野正人の歌に感銘を受け、音楽科の門をたたいた。当時、同じバリトンながら小食で細身の高井は声量に乏しい事に悩み「毎度のご飯を二杯、三杯にと増やして体づくりに努めた」。「男子生徒が少ない肩身の狭さ」から放課後の三階音響ホールが安息の場で「男同士、持ち寄ったレコードをかけて心を和ませた」と目を細める。

 東京芸大卒、同大学院修了。芸大教授に「十年に一度の声」と絶賛された。一九九九年、劇団四季に入団。「帰宅後も妻の前で歌ってダメだしを請う」など鍛錬を重ね、昨年念願のファントム役を射止めた。今年の京都公演も大人気で来年三月まで半年以上の延長が決定している。「魅惑的なファントムの表現には限りがなく毎回が新鮮。精進を重ね、より深い感動を人々に与えたい」

 平野は掛川市出身。静大附属島田中でバレーボール部に所属。毎日腹筋を百回やった。腹式呼吸が身につき中三の音楽授業で大声量に気づく。信愛の試験面接で当時学園長の中村春子に「舞台栄えする顔立ちね」と言われ気分も高揚。ダンディな声楽恩師古屋豊からは歌劇特有の“西洋の薫り”をかぎとった。

 国立音大卒。二期会オペラの舞台を経て九六年、劇団四季に入団。「間もなく父が亡くなり、葬儀から涙も乾かぬうち福岡の舞台へ。非情な措置も今では愛情と感じます」と涙ぐむ平野。「喜怒哀楽が明りょうなリンドは地でいける役よ」。PRは笑顔にすり変わった。

 宝塚歌劇団を目指す同科三年大嶋昌代は「私も体全体で人々の感動を呼び起こせるような俳優になりたい」。きらめく瞳は「遠くない夢」を思わせた。

(文中敬称略)

 

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