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浜松学芸高100周年 学芸の詩

同窓生編 記念曲『GLORIA』 歴史たたえ 希望託す

電子オルガン奏者安藤禎央

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 疾風、地響きの音−。その序奏は“天地創造”をほうふつとさせる。三台の電子オルガンは多種多様な音色を巧みに絡ませ荘厳なフルオーケストラサウンドを奏でる。

 この演奏は百周年記念委嘱曲「GLORIA」(約七分半)。二十九日に浜松市のアクトシティ浜松大ホールで開かれる本校の創立百周年記念式典・記念演奏会で披露される。「一世紀の節目を飾るにふさわしい壮大な曲」と学校関係者の評判も上々だ。作・編曲したのは電子オルガン奏者安藤禎央(あんどう・よしひろ)、平4卒、東京在住。楽想を「学校の歴史、その重みと栄光をたたえ、未来への飛翔(しょう)、希望を託した」と説明する。

 六歳で電子オルガンを始めた安藤は、優れた指導ぶりで知られる高橋由美子講師のいる信愛へ。国立音楽大学応用演奏学科に進み、四年生の時の一九九六年、インターナショナルエレクトーンコンクールで優勝。翌年から国内はじめ東南アジア諸国で演奏活動を展開。ジャンルにとらわれない自由な発想、音楽性が身上で「文学の薫りさえ漂う曲想」と高く評価されている。十一月には二枚目のCDアルバムがリリースの予定だ。

創立100周年記念の曲を練習する電子音楽科生徒たち=浜松市下池川町の浜松学芸高で

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 通学は愛知県知立市の自宅から往復四時間もかかった。が「学校生活が充実していたので苦には感じませんでした」。高三の定期演奏会では自作曲をオルガン、リズム楽器など十人編成の複雑なアンサンブルもこなした。またインターハイや世界青少年合唱祭の入場行進曲の作曲など公的な“大仕事”も手がけた。「のびのびとした雰囲気の中で自らの音楽の可能性を十分に引き出せたと思います。本校の電子音楽科なくしては今の自分はありえない」と安藤。

 式典当日、「GLORIA」を演奏するのは同科の佐藤江理子(3年)伊藤奈帆子(同)政本裕佳(2年)の三人。あこがれの先輩の曲だけに「感激!」と口をそろえ練習に余念がない。先月初旬、学校で安藤から直接指導も受けた。佐藤は「学校の発展を祈る安藤さんの熱い思いが曲からひしひしと伝わってきます。歌うようなメロディーを心地よく弾きたい」と意気込む。演奏は当日午後三時すぎから。在校生、同窓生、現旧職員らの思いが一つとなる瞬間だ。

(文中敬称略)

 

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