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二俣高校90周年 「木の花」の下で

今、学校は ボート部

全国有数の実力、練習場

恵まれた練習環境の中で飛躍を誓うボート部員ら=浜松市月で

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 全国高校選抜ボート大会の出場権をかけ十五、十六の両日、愛知県東郷町の愛知池漕艇場コースで開かれた中部高校選抜競漕大会で、かじ付きクオドルプルで男女ともに三位入賞を果たして全国行きを決めた。男子はシングルスカルでも四位に入り、全国大会の出場権を得た。

 一九八九年六月、旧天竜市の天竜川船明ダム湖に天竜漕艇場が完成。翌年に第一回全国高校選抜競漕大会が、九一年には全国高校総体の会場となり、“ボートのまち天竜”の名は全国に広まり始める。

 ボート部ができたのは地元での高校総体を控えた八八年。三ケ日、湖西高を経て二俣高に赴任した行司伸吾(63)が創部した。行司は定年退職まで指導者として多くの選手を育て、昨夏のアテネ五輪に出場した内山佳保里(30)=高校46回卒、デンソー=はその代表格だ。退職後も旧天竜市の嘱託職員となってボートの振興に貢献した。昨年度からは県ボート協会理事長を務める。

 二俣高の監督時代は、部員それぞれに数値化した目標を持たせ、個人の能力を最大限引き出す指導に重点を置いた。「印象深い生徒は数え切れない。卒業式の日に子どもたちが『ボートをやっていてよかった』と思ってもらえたら、それが一番うれしいことなんだよ」と顔をほころばせる。

 現在の部員は二十二人。稲垣匡裕主将(二年)は「礼儀を大事にし、いつも周りを見ながら声を掛けるようにして気を配っていきたいです。自分自身は毎日毎日の練習を大事にして全力を尽くすこと」と力強く話す。

 部を預かって七年目の山崎武敏教諭(29)は「人間教育、ボートを通じて人とのかかわりを大切にすることを生徒らに望んでいます。もちろん勝負にこだわることも大事」と表情を引き締める。

 部員らの練習場所、全国有数の二千メートルのコースを持つ天竜ボート場は、本年度から総務、文部科学両省のスポーツ拠点づくり推進事業に選ばれた。“ボートの聖地”としての発展に、行司ら関係者の注目が集まっている。

文中敬称略

 

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